小学生のとき、学芸会があった
大嫌いだった。言葉につまってセリフが言えないからだ。
「王様、歌を歌ってみてはいかかでしょうか?」
このセリフ、いかかでしょうか?が言えなかった
練習のときに周りから、「いかかでしょうか?」
と小声で言ってくる
まるで僕がセリフを忘れてしまったのかと心配するように
何度も練習で言葉に詰まる僕に
気づいた人もいるだろう
ある日、練習のときに先生が
「王様、歌を歌ってみては?」
まででいいと優しく言ってくれた
僕の担任の先生
吃音症は、嫌なことばかりじゃない
ひとの優しさや温かさに気づけるようになれる
これは小学三年生の思い出だ。