若者達のお誘いをお断りして、亡くなった先輩の奥様のマンションで大晦日を過ごさせてもらう。
気の休まる人とホッとする空間でゆったりとお酒を呑み、生前の先輩の話やら若い頃の話で盛り上がる。
焼肉にしようかという提案に、肉屋に頼んでおいた新鮮な桜肉と豚足と豚耳を取りに行く。
玄関を開けるとチヂミを焼く胡麻油とネギの香り、イカポッカやイカムチンの甘い香り、、寒いから部屋で待っててというのに、いつもマンションの前で待っていてくれる。
昔からお客様を迎える時、接する時の行儀作法には厳格な人であったが、この頃やっとこの意味がわかってきたような気がする。
気がするというのは、それが実践できているかいないかといえばできているはずもなく、情け無い限りである。
眞露が苦手という僕のために、あっさり焼酎の吉四六のボトルが用意してあった。
お風呂いっといでよ、、今日は19:00までだよ。
ソファに座る僕の背中をさすりながら、お風呂のセットを渡される。
手が冷たいなぁ、、この人の手はいつも冷たい。
胸の内の熱と手の冷たさは反比例する様な気がする。
キッチンの向こうの湯気はオタネニンジンのたっぷり入った参鶏湯。
年越しそばは蕎麦じゃなくて地元のうどんが決まりになっている。
大体、、腹一杯で喰えないけど。
今年、人生の終盤に入って気づいたこと、自分には真の家族や友人というものがいなかったという事実。
知り合いしかいなかったということ。
それでも寂しいとか悲しいという感情は少しもなくて、気づけてよかったと心底から思う。
そういうものってほんとに存在するのだろうか、、そんな感じである。
家族や知り合いと過ごす大晦日はもう終わったって感じ。
家族って別におらんし。笑
名古屋の銭湯にて今年最後のブログです。
お世話になりました。
良きお年越、良き新春をお迎えください。