【NQNロンドン=蔭山道子】20日午前のロンドン株式市場で英株価指数のFTSE100種総合株価指数は上昇し、英国時間11時半時点では前日終値を0.2%ほど上回っている。英ロールスロイスホールディングスなどの資本財関連や資源株が上げている。英イングランド銀行(中央銀行)は20日昼に金融政策を公表する。その内容を見極めたいとの空気が出ており、上値は限られている。欧州の他の主要な株式相場はそろって上昇し、欧州主要600社の株価指数であるストックス600は前日比0.6%ほど高い水準で推移している。一部金融機関が投資判断を引き上げたと伝わった半導体製造装置のASMインターナショナル(オランダ)などハイテク関連の銘柄が買われている。英バーバリーグループといった消費関連株や銀行株にも買いが優勢となっている。他方、仏ダノンやスイスのネスレといった食品株は下げている。ドイツ株価指数(DAX)は前日比0.7%ほど、フランスのCAC40は同0.9%ほど上昇している。ロンドン外国為替市場で、ユーロと英ポンドは対ドルでそれぞれ下落している。20日にスイス国立銀行(中央銀行)が0.25%の利下げを発表したのをきっかけにスイスフラン売りドル買いが強まり、ユーロやポンドに対するドル買いに波及した。英国時間11時半時点で、ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.0720〜30ドルと前日の同16時時点に比べ0.0020ドルのユーロ安ドル高となっている。ポンドは1ポンド=1.2700〜10ドルと同0.0030ドルのポンド安ドル高で推移している。スイスフランは対ドルで1ドル=0.8890〜0.8900スイスフランと、同0.0050スイスフランのスイスフラン安ドル高となっている。対円でもドル買いが優勢で、円の対ドル相場は一時1ドル=158円47銭近辺と4月29日以来の円安ドル高水準をつけた。ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント先物相場は1バレル85ドル台前半に上昇した。ロンドン地金市場協会(LBMA)の金価格は1トロイオンス2337ドル前後に上げている。非鉄金属は、国際指標となるロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月先物とアルミニウム3カ月先物がともに上昇している。