アニメ制作会社のガイナックスは7日、5月29日に東京地裁に破産を申し立て、受理されたことを明らかにした。公式ウェブサイトにお知らせを掲載した。同社は1984年設立。過去にアニメ映画監督の庵野秀明氏らが所属し、人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」などのヒット作を制作した。「エヴァンゲリオン」の著作権は現在、庵野氏が代表を務めるアニメ制作会社、カラーが保有し、同社が新作映画シリーズなどを制作している。ガイナックスは2012年ごろから経営状態が悪化し、多額の負債を抱えた。5月に債権回収会社から債権請求訴訟の提訴を受け、破産申し立てに至ったとしている。カラーは7日、公式ウェブサイトに「40年弱の歴史を持つアニメーションスタジオがこのような最後を迎えてしまい、残念でなりません」とのコメントを掲載した。「ガイナックス（GAINAX）」の商標はカラーが取得し、管理している。