サントリーは21日、主力ビール「ザプレミアムモルツ」を製造する武蔵野ビール工場(東京都府中市)の見学ツアーを刷新すると発表した。つくり手がビールの状態を見極める官能検査を仮想現実(VR)で体験できるコンテンツなどを新設した。2024年は約4万人の来場を見込む。4月10日に刷新する見学ツアーは1回90分で、23年に発売20年を迎えたプレモルの歴史や、製造工程を見学できる。1回の見学時間はこれまでの70分から90分に増やし、1日あたりの回数は8回から6回に減らした。マスターズドリームなど3種類のプレモルを3杯まで試飲でき、料金は1人1000円。試飲エリアではビールの泡にイラストを描く体験もできる。20歳未満の参加は無料で、清涼飲料の提供もある。3月25日から予約を受け付ける。23年に「ザプレミアムモルツ」ブランドの販売数量は22年比9%増の1433万ケース(1ケース大瓶20本換算)となり、5%増だった市場の伸びを上回った。工場長の梅沢祐輔氏は「新型コロナウイルスの5類移行後に『リアルな体験』を求めるお客様がこれまで以上に増えている。お客様同士、案内係とのコミュニケーションが生まれるような演出を重要視した」と語る。