ロート製薬は6日、オーストリアの製薬会社、モノケムファームプロドゥクトを7月末に3000万ユーロ(約51億円)で買収すると発表した。モノ社は欧州で眼科薬の生産拠点や販売網を持つ。ロートはモノ社と連携し欧州での事業基盤を強化するモノ社を現在所有する民間財団と7月に立ち上げる特別目的会社(SPC)を通じて、モノ社に出資する。ロートの実質的な持ち株比率は51%となる。ロートは3月からモノ社の子会社を通じて現地で眼科薬を販売している。日本を含む地域別の売上高比率で欧州は5%にすぎず、市場開拓の余地が大きいと判断。モノ社を傘下に収めて協業関係を強めることを決めた。