円相場と日米長期金利差の乖離(かいり)が一段と鮮明になっている。2022年以降の歴史的な円安局面では、一貫して金利差の拡大に連動して円からドルに資金が流れる構図だったが、金利差が縮小に転じても円安圧力が弱まらない。欧州など世界経済のインフレ圧力が根強く、円が対ドルだけでなく、主要通貨に対して独歩安になっていることが背景にある。円相場と日米金利差が連動していたのは、米連邦準備理事会(FRB)が新...