29日午前の東京外国為替市場で、円相場は下げ幅を広げている。10時時点は1ドル=157円35〜37銭と前日17時時点と比べて47銭の円安ドル高だった。10時前に同53銭安の157円41銭近辺をつけた。前日の米長期金利の上昇を受けた円売りドル買いの勢いが続いている。10時前の中値決済に向けては「売り買い交錯」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれた。輸出入企業などによる実需売買は円相場を方向付ける材料とはなっていないもようだ。国内債券市場では幅広い年限で利回りが上昇しているものの、日米の金利差が開いた状態は続くとの見方が円を押し下げている。円は対ユーロでも下落している。10時時点では1ユーロ=170円75〜77銭と、同11銭の円安ユーロ高だった。対ドルの円売りにつられた。ユーロは対ドルで安い水準で小動き。10時時点では1ユーロ=1.0851ドル近辺と同0.0026ドルのユーロ安ドル高だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕