能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市にある日本航空高石川の入学式が6日、一時避難先となっている東京都青梅市の明星大青梅校で開かれた。同高には214人の新入生が入学した。珠洲市出身の刀祢優里花さん(16)は「地震後にいろいろな人に支えられて入学式を迎えられて感謝している。学校では礼儀作法を学んだり、英語力を高めたりして将来は実家の旅館の後を継ぎたい」と話した。同高は能登半島地震で校舎が壊れ、インフラ面でも甚大な被害を受けた。運営する日本航空学園の教職員に明星大の卒業生が多くいたことが縁で青梅校での受け入れが決まった。輪島市の校舎は現在、災害復旧の拠点となっているが、石川県の馳浩知事は来年度には輪島市に戻れるよう整備を進める方針を示している。同高はスポーツの強豪校で、野球部は甲子園球場で行われた今春の選抜大会に出場した。〔共同〕