大学入試センターは14日、同日まで2日間の日程で行われた大学入学共通テストでカンニングペーパーを使うなどの不正行為を確認し、4会場で計4人が失格になったと発表した。山口県の会場では受験生が地理歴史公民で複数枚のメモを机上に置いていた。広島県の会場では数式が記載された紙の持ち込みが数学で確認された。ほかに定規の使用が1人、解答時間終了後の解答継続が1人。4人は全教科の試験結果が無効になった。14日の試験終了時点でスマートフォンなどの電子機器を用いた不正行為は確認されていない。監督者の対応ミスなどによる再試験の対象者は2日間で計50人に上った。13日の地歴公民では、大阪府内の会場で監督者が試験時間を15秒短くし、47人が対象となった。14日は交通機関の遅延の影響などで、広島と静岡、神奈川の3県4会場で試験時間を最大110分繰り下げた。