Qタロウが日本語を理解するまで26(カスタムROM編 その5) | tt-bear@Blogの過去ログ置き場

Qタロウが日本語を理解するまで26(カスタムROM編 その5)

手順10.HVファイルをテキスト形式に変換(HV→RGU形式)する。


さて、次に取り出したHVファイルをRGU形式に変換する。

なんで、こんなことをするかというと、HVファイルはシステム関連のファイルなので、そのままでは編集出来ない。

そこで、編集可能なファイル形式に変換し、編集が終わったらまたHVファイル形式に戻してやろうというわけだ。

やっぱりこういった作業は手間がかかるのである。


でやり方はそんなに難しくない。


まずコマンドプロンプトで、

1)DOS窓で環境変数をセットする。環境変数のセットとMS-DOSがファイル形式を変更するための環境を作る事。



C:\Uni_ROM>set _FLATRELEASEDIR=C:\Uni_ROM(\ は 半角英数の¥)


とコマンドを打つ。

で何が起こるかというと何もおこらない。がこれで環境変数はセットされている。


次に、HV→RGU変換をおこなう。


C:\Uni_ROM>rgucomp -o DEFAULT.HV -nologo > DEFAULT.RGU(\ は 半角英数の¥)



C:\Uni_ROM>rgucomp -o USER.HV -nologo > USER.RGU(\ は 半角英数の¥)

と打つ。

すると、Uni_ROMフォルダの中に「DEFAULT.RGU」と「USER.RGU」というファイルが出来ているはずだ。



手順11.RGUファイルの編集(レジストリ情報の編集)


次に変換したRGUファイルを編集するのだが、ここで注意。

RGUファイルを編集して保存する時にUTF-16形式で保存する必要がある。

そおためUTF-16で保存出来るエディターを使うのがベスト。

私はAsukal師匠の教え通り「SuperEdi」というエディターを利用した。


それでは手順。

1)テキストエディターでDEFAULT.RGUを開く。


ここに、追加したいレジストリ情報を書き加えるわけだがもうひとつ注意。

ファイルの先頭にまず「REGEDIT4」と書く。

これがないとHVファイルに変換しても使い物にならないものになる。大事なおまじないである。

次の行は行を開けずにレジストリ情報を書けばよい。


私はまずキーボード関係のレジストリ


REGEDIT4

[HKEY_LOCAL_MACHINE\nls]
"DefaultLCID"=dword:00000411
"DefaultACP"=dword:000003a4
"DefaultOCP"=dword:000003a4
"SystemLCID"=dword:00000411
"LegacyLocaleMode"=dword:00000001

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\International]
"ACP"=dword:000003a4
"LCID"=dword:00000411

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\FontLink\SkipTable]
"Tahoma"="005c,00a5,007e,0391-03c9,2026,2116,221a,25a0-25ff"
"Courier New"="005c"

を書き込んだ。

いや、訳がわかっているわけではない、英国のじぃさんのサイトとAsukal師匠の注意書き を読んで抜き取っただけである。

うーん、とってもシロウト。


で最後はかならず1行あけること。

これが終わったら、BOOT.RGUという名前で変更して保存。

保存する時はかならずUTF-16形式で保存すること。

保存したら、コマンドプロンプトでRGUCOMP -bを実行。(MS-DOSの作業)


C:\Uni_ROM>rgucomp -b(\ は 半角英数の¥)


と打つ。

すると、BOOT.HVというファイルが出来ているはずだ。

そして、BOOT.HVをDEFAULT.HVにリネーム。

その際、もともとあるDEFAULT.HVのファイルが邪魔になるので、Uni_ROMフォルダから移動させるか削除する。

これで、DEFAULT.HVの編集は終了。


同じ手順で、USER.RGUもエディターで開く。

ファイルの先頭にまず「REGEDIT4」と書く。


私がUSER.RGUに書いたレジストリは以下の通り。


REGEDIT4

[HKEY_CURRENT_USER\keyboard layout\Preload]
@="e0010411"

[HKEY_CURRENT_USER\keyboard layout\Preload\1]
@="e0010411"

同じようにBOOT.RGUという名前で変更して保存。

保存する時はかならずUTF-16形式で保存すること。

保存したら、コマンドプロンプトでRGUCOMP -bを実行。(MS-DOSの作業)

C:\Uni_ROM>rgucomp -b(\ は 半角英数の¥)

と打つ。

すると、BOOT.HVというファイルが出来る。

今度は、BOOT.HVをUSER.HVにリネーム。

こちらも、

その際、もともとあるUSER.HVのファイルが邪魔になるので、Uni_ROMフォルダから移動させるか削除する。

これで、USER.HVの編集は終了。


以上で、HVファイルの編集は終了なのだが・・・。

実はAsukal師匠が各フォント用のHVファイルを作ってくれていてダウンロード出来る。(注意書きをよく読むこと)

師匠!!ありがとうございます。でも作っちゃった!!