ゴールデンウイーク!!


皆さんは楽しまれたでしょうか。
私はBBQに草野球、同人イベに飲み会等々、楽しみすぎてへとへとです。


ん?ブログ?見ての通り更新ストップですよ…


このままではいかん!!何かネタはないか!
そうだ!このブログは映画の感想が伸びている!
オッペンハイマーの感想考察を書けば、私の有能ぷりが読者に伝わるぞ!


そして映画館に行き、私は意気揚々とパンフレットを購入し、席についた。

そのチケットにはこう記されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴジラ×コング 新たなる帝国」と…


1.あらすじ

コング(ゴリラの怪獣)は同胞たちが赤い禿猿スカ―キングにいじめられているのを知ります。
ゴジラと共闘して、こいつをぶちのめします。



…以上!!!!



2.令和一の〇〇映画


どうした?いつものあのクソ長あらすじはどうしたつよぽん?


いえいえ皆さん、この映画に説明は不要です。


なにせこの映画、怪獣という存在に魅入られた人間による、
”令和で一番のバカ映画”ですから!


細かい考察、心情描写、そんなものいりません。

ドラゴンボールの悟空とベジータのごとく、
仲の悪い二人(二頭?)がお互いの共通の敵をぶっ飛ばす。

ただそれだけです。


3.極限までそぎ落とした傑作


少し細かく感想を。

まずこの作品、人間パートがとにかく少ない。

人間のメインキャラはたったの4人。
その他の進行は、ほとんど怪獣描写です。

劇中の一時間半を「ギャオー!ウホウホ!!キュオーーーー!!(ドンガラガッシャーン!!)」しかありません。


これがとにかくいい。

とてつもない高速テンポを生み出し、画面が常に騒がしい。
バイキングで唐揚げ焼肉中華料理を勝手にテーブルに置かれ続ける感じです。


じゃあ物語なんてないのでは?と思われるでしょう。
いえいえ、ここがこの作品のすごいところなのです。


とにかく怪獣たちの表情が豊か!!
彼らの表情、笑い、鳴き声、これらすべてが観客に感情を分かるように作られているのです!


例えば、コングが冒頭に雑魚怪獣を引きちぎり、その血を全身に浴びて強さを誇示します。
雑魚は逃げうせ、コングは縄張りを守ります。

では終わりません。
コングは腕をスンスンと嗅ぎ、まるで「くっさーーー…」という表情をします。

その後、滝つぼでシャワーのごとく体を洗い、さっぱりとした表情で先ほどの獲物をほおばります。


劇中はこんな描写ばかりです。
これが、ハリウッドゴジラシリーズが至った境地「怪獣人間化」です。


人間なんていなくても、彼らのネームバリューだけで作品が作れる。
まさにそれを表しているのが、本作なのです。




4.ハリウッドはこれを貫け

ハリウッドゴジラと日本ゴジラ(シンゴジラ、-1.0)の違いは、以前の私のブログを読んでください。




本作の公開前から、ハリウッドゴジラのテイストをそのままにしてほしいと願っていました。

彼らが行っているのは、昭和~平成初期の怪獣プロレスの復権です。
なぜかと言えば、監督スタッフがそれらの直撃世代だからです(笑)


物語は二の次、怪獣たちによる殴り合いと、それに伴う災害描写。
怪獣でありヒーロー、それがハリウッドゴジラなのです。


そして本作は、見事にそれを体現してくれました。

歩くだけで破壊されていく世界各国の主要都市、ご都合にご都合を重ねた奇跡連発の物語、
むかつくだけで殴り合う怪獣たち。
それに先述した怪獣人間化。


まさに昭和ゴジラの復活です。


皆さんに言っておきます。

本作の感想で「-1.0ほどのメッセージはない」「こんな怪獣映画は求めていない」「-1.0効果で売れている」
なんていう感想は無視してください!!

作品を楽しむコツは、「前提知識」です。
本作は時期的にも、まさにそれが重要です。


ギャレスエドワーズ監督(GODZILLA)がハリウッドゴジラのリベンジをし、
ジョーダンロバーツ監督(キングコング 髑髏島の巨神)がアメリカンモンスターヒーローを復活させ、
マイケルドハティ監督(KOM)がモンスターではない!!神だぁぁ!!と叫び、
アダムウィンガード監督(ゴジラVSコング、G×K NE(本作))が怪獣に感情を作り上げた。



一度は死んだゴジラコンテンツをここまで昇華させた彼らには、
日本人ゴジラファンとして、最大限の敬意を表したいです。


5.最後に

んーーーーー…
GW中に書けばよかった…少し後悔。


でも、これを読んでくれた人にはぜひ見にいってほしいです。

泣ける映画、考えさせる映画とありますが、
私は人に勧めるとしたら、こういう「何も考えないバカしかいない映画」を進めますね(笑)


今年はこの後、マッドマックスの続編も控えてます。

2024年は、
監督の異常性癖と金に任せた無茶苦茶な映画を楽しみましょう!!