初めて感想を書いてみます。書きたかった...”トップガンマーヴェリック”!!

「すごい話題だったけど、面白いの?」「元が古いしどうなの?」「過去作のリメイク?それってあまりいいイメージが…」
こういった声を同世代から聞きました。
そんな人たちに向けて書いてみます。

 

目次

1: この映画を見てほしい人

・社会にもまれて「親世代もこう感じてたのかな」と思ってる人

・今の映画って・・・て思ってる人

・下の世代に自分の思いを知ってほしい人

・すっげー映像体験をしたい人

 

2: あらすじ

主人公ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル海軍大佐(トム・クルーズ)は20年以上も現場にいた。頑なに昇進を断り、いちパイロットとして生きることを貫いていた。

ある実験で過去同様の無茶苦茶なことをしていたところに、海軍からある依頼が来る。それは、かつての自分と同じような若者を”指導”してほしいという依頼だった。

教官としてかつていたノースアイランド海軍航空基地に戻ったマーヴェリックは、まさにあの時と同じような、エネルギー溢れる若者たちと出会う。その中には、かつて訓練中に亡くしてしまった親友の息子ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショー(マイルズ・テラー)もいた。

時の流れ、時代の移り変わり、そこからくる不安と焦り。攻める立場から守る立場になったマーヴェリックの姿は、今の若者たちに何を見せるのか。

 

36年振りの続編が、次世代へのメッセージを伝えに来た。

 

 

 

3: 見た後の私

 私は前作のトップガンを「たまにテレビで見た」くらいでした。熱狂的ファンでもありません。ですが、映画館で本作品の予告を見たとき、あのトップガンアンセムが流れた瞬間「これは見たい!!」となったのです。

 急いでアマゾンプライムでトップガンを視聴し、公開日3日目の土曜日に行きました。周りは明らかに上の世代。年配のご夫婦もいました。

 

私は、上映後大粒の涙を流し、隣の席のおじさんにティッシュをもらいました(そのおじさんも目が赤かったです(笑))

 

4: 感想

 まずこの映画は前作トップガンとまったく一緒です。あの「デンジャーゾーン」から始まり、夕日の滑走路をバイクで駆け抜け、友と喧嘩し若いし、ミッションを成功させる。まっっったく一緒です。

ですがそこに「年をとった主人公の物語」が入ります。これが最高のスパイス。

元々が分かりやすい物語なだけあって、非常に入りやすい。あの時の主人公が年をとって何を思うか、非常にわかりやすい。

それに対して若い世代は「あいつほんとにすごいの??」みたいになっていきます。ですが、それに対して実力で見せつけるマーヴェリック。かっこよこのオッサン…

 

そんな中一人だけ心を開かないのが。それがルースター。

親父が死んだことを恨んでる?謝罪がほしい? 普段の映画ならそうでしょう。ですが違います。

なんとマーヴェリックはルースターの軍入隊の願書をことごとく落としていたのです。

ルースターはかつて親父とともに空を飛んでいた英雄が「守りに入る」「過去から逃げる」「自分勝手」なところに怒っていたのです。

 

終盤、ミッション中のトラブルでルースターとマーヴェリックは敵の基地から帰還しなくてはならない状況になります。そこで彼らの前に現れたのが、かつて主力戦闘機でありもう過去の遺物になった”F14トムキャット”。ルースターは思いをぶちまけ、マーヴェリックは今度こそ大切な人を守ると決意し、皆のもとに帰るため飛び立ちます。

 

 そして私を号泣させたのがラスト。

 いろいろあった親友の息子ルースターとマーヴェリックは一緒に飛行機いじりをしています。そしてレディーガガの「Hold My Hand」が流れる中、ルースターはふと死んだ親父とマーヴェリックが肩を組んでる写真をみて”ニコっ”とし、あの当時と同じキャストの映像付きのEDに入ります。(今書いてて泣いてます)

 

若い世代が見たい大人の姿。世間にもまれて変わってしまった大人。守るために逃げってしまった自分と、それに気づいている人。いち娯楽作の代名詞だったトップガンが”なぜ今続編をやったか”を考えたら、私はもう涙が止まりませんでした。

 

その後私はこの作品を幼稚園からの幼馴染(親友)に勧めました。彼もトップガン未視聴です。

二人で都内の映画館に行き、二人とも号泣でした。

 

 

 

 

5: 世間の評価

 さて、この映画ですが、皆さんもご存じの通り大ヒットです。日本ではタイタニックを超えて洋画1位だそう(すげー)

当時もニュースになってましたが、その要因が当時世代のリピートだそう。映画館から離れた人たちが、足を運び、チケットの買い方に四苦八苦し、進化した映像を見て、物語に号泣。現代の若者が映画をリピートすることを知り、同じようにリピートする。まさに社会現象を起こしていました。

 

 ですがこの映画、私と近い世代の感想をあまり聞きません。シリーズものかも、映画に2時間はもったいない、そういった思いがあるのかもしれません。

 

もったいないよ早く見ろ!!!!! はい。それ以上ありません。

 

あとこの作品、海外でも爆発ヒットし、トム・クルーズ作品はアカデミー賞に無縁というジンクスを破壊しました。

映像面の評価、劇中歌の評価もすさまじいです。

娯楽作と侮ることなかれ。ぜひともいろんな人の感想を聞きたいです(特に20~30代の私と近い世代の)

6: 考察

 正直物語の考察は必要ないです。ほんとに考えずに見れます。ですが私は皆さんに”なぜこの時期に続編か”を調べてから見てほしいです。

 

 ・公開した時期の世間

はい、皆さんご存知ですね。コロナ禍真っただ中です。正直いうと、映画は死にかけていました。

コミックムービーの台頭とその流行の下降。配信勢力の台頭。日本ではそもそも倍速視聴などによるコンテンツの死滅などもありました。世界中で映画は「古きもの」になっていたのです。

映像体験、映像表現という素晴らしいコンテンツは、まさに急激な変化に耐えられなくなっていました。

 

 ・トム・クルーズという役者

90年代の爆発!破壊!!爆発!!!のハリウッド映画を若手時代に経験していた役者です。さきほどのいったように、映画界の急激な変化を直撃した人物です。ド派手なアクションはCGでやるのが主流です。ですがトム・クルーズは、自分で生身でその場でアクションをします。時に骨折したりしてます。やば…

そんな、時代とともに消えかけている考えを主流にしてる人物です。

 

 

・・・・これ、マーヴェリックと同じじゃね?

 

 つまりこの映画は「映画界への警鐘と映画復古」「トム・クルーズという生き様を残す」という二つの役割を持っているのです。

 

トップガンマーヴェリックという作品の企画はトム・クルーズが持ってきた。配給方法を巡って大揉めした(配信と劇場公開を同時にやろうとしたらしい)。スピルバーグ監督がトム・クルーズに「ありがとう」と言った。ということからも、この映画が単なる続編ではない「映画を背負うために生まれた存在」とわかります。

 

映画は見ることが目的ではありません。世の中のコンテンツには必ず”意味”があります。

そんな思いを持ってみてみると。世間では娯楽作と言われたこの作品が、いかに大きな大義名分を持った作品かを感じれるかもしれません。

 

7: 最後に

 まず、初めてこういったものを書いたので読みづらい点もあったかもしれません。ごめんなさい。

この映画が公開されたのが2022年なので、私はこの感情感想を1年半心にしまってました。つらかった・・・

 

私独自の解釈もありますが、1年半の間に見た文献やパンフレット、ニュースの情報も混じっています。ですが、今このわたしの愛する作品への思いをぶちまけることができてすっきりしています。

 

ぜひとも皆さんの感想を聞かせてください。皆さんの思いをぶちまけてください。

 

今がしっくりくるんです ーーマーヴェリックーー