試験監督という作業をするとき、僕が最も楽しみにしているのは国語の試験だ。
国語の試験というのは必ず長文読解が入っていて、しかも出典が載っている。
予備校などの模擬試験や入学試験では小説と論説が必ず入っている。
僕はそれを読むのが楽しみでしょうがない。
以前は小説がメインだった僕の読書習慣も、いつのまにか論説関係に変わった。
数年前に入試問題に出題されていたのがこの本。
黒川伊保子著の「日本語はなぜ美しいのか (集英社新書)
この本を実際に手に取ったわけではなく、しかも数年前に入試問題という形で一部を読んだだけなのだが非常に興味深い内容だった。
この黒川さんという人の名前が頭に残っている中で今年の元日に目に入ったのがこの本。
英雄の書
タイトルからしてすごい!なんなんだ、これは!!!
でも、あの黒川さんの本。これは手に取るべきなのかもしれない。
そう思って中身もあまり立ち読みすることなく手にとってレジに並んだ。
そして、、、、すでに読み終わっている。
この本はいくつか章が分かれているのだが、最初の『失敗の章』だけで全体の半分近くを占める。
脳科学の視点から英雄と言われる人の脳はどのように形成されていくのかを提示してくれている本だ。
その上で、失敗というものが脳の形成にどのような影響を与えるのかが明記されている。
自分にとっては非常に役に立つ本である。
繰り返し読むつもりである。
本屋に行かないと新しい本に出会う機会はあまりない。
しかし試験監督という作業をやることで新しい本に出会えることもある。
これは役得だ。この職業について良かったと思える瞬間の1つである。
入試シーズン。今年はどんな本に出会えるか密かに楽しみである。