何の意味があるのか | つばさ先生の徒然日記

つばさ先生の徒然日記

① 学校の先生
② 教育コンサルを含む個人事業の経営
③ フィットネスサークルの運営

3足のわらじを履く謎多き先生の日々を記録します。

知人の娘さんの話です。


高校3年生の彼女、無事、AO入試で大学入学を決め、残りの半年をいろいろな形で過ごせるはずでした。

そんなある日、担任の先生から以下のようなことを言われたそうです。



「AO入試で合格した生徒も含めて、全員がセンター試験を受験するように」



合格して進路決定したのになんで?って話ですよね。

受験勉強というストレスから解放され、大学入学への準備をする期間にできるのに、

なぜここでまた受験勉強に戻されなければならないのか。



もちろん大きな反発はあったことでしょう。

クレームの電話もあったかもしれません。


果たしてどういう理由でやったのか。僕には2つの考えがありました。



① 勉強しない期間が続くことによる学力低下を押さえるため


② 「全員が国公立を目指しセンターを受験している」という学校の宣伝文句のアリバイ作り


そして、同僚と話していてこういう案も出てきました。

③ 進路決定組が不真面目になることによって起こりうる授業秩序の乱れを防ぐため



①のように、学力低下を防ぐためにセンター試験ってのはおかしい話で、

推薦入学組が入学後どのような苦労をしているかを述べた上で、課題を与えるなどして負荷にならないように勉強を継続させればいいのであり、

センター試験を受けなさいという結論には至りません。


②が理由だとすれば、生徒は学校の宣伝の道具と化しており、生徒のことを全く考えていない学校であると結論つけられます。


③が理由だとすれば、そもそも受験生と進路決定生を同じ教室で同じ授業を受けさせるのが不憫な話。

クラスを分けて授業すればいいわけで、そういう環境は準備しておくべきです。



おそらく、今回の件を決定したのは学校の経営側の人間でしょう。

そして「大学に入るのが目的」と化している今の学校教育では、進学実績を出すことが教師側のステータスになっています。

進学実績を上げた校長が偉い。これが一般化しちゃっているわけですね。




なんのための教育なんだか。 勉強する意味を理解させてあげなきゃ、生徒たちは自ら勉強しません。



冒頭の生徒とその担任の先生の間に、今回の一件で信頼関係が崩れ去ったそうです。



教育って、ほんとなんなんでしょうね。

子どもたちに未来を見せなくするのが教育なんでしょうか。