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三国志紹介
「三国志」とは、中国の後漢末期から
晋による統一までの約100年間にわたる
激動の時代を描いた物語です。
一口に「三国志」と言っても、
実は二つの異なる作品があります。
一つは歴史書としての
**『三国志』(正史三国志)、
もう一つはそれを題材とした
小説『三国志演義』**があります。
『三国志演義』は、史実を題材としてますが 史実に忠実とは言えません。
歴史書である『三国志』(正史)とは
異なります。
* 劉備陣営(特に劉備、関羽、張飛、
諸葛亮など)は、
後世の「蜀漢正統論」という
思想の影響を受けています。
諸葛亮は天才軍師として、
関羽は忠義の神として描かれています。
* 一方、曹操は「奸雄(悪賢い英雄)」
その行動には悪意が強調されています。
* 物語の都合による事実の改変:
* 史実ではなかった「桃園の誓い」や、
「三顧の礼」での諸葛亮の活躍などが創作
* 「赤壁の戦い」や「官渡の戦い」といった
有名な戦いも、史実とは異なります。
* 武器(関羽の青龍偃月刀や
張飛の蛇矛など)も、
三国時代のものとしては
時代考証が合いません。
* 超人的な能力を持つ武将や、
諸葛亮の「東南の風」を呼ぶなどの
魔術的な描写。
* 呉の記述の少なさ:
* 蜀漢正統論の影響もあり、
物語の中心は劉備・曹操に偏りがちで、
孫権が率いる呉については
比較的記述が少ないです。
『三国志演義』の作者は、
明代の小説家である「羅貫中(らかんちゅう)」
と伝えられています。
羅貫中の生没年や詳細な経歴については不明
「三国志』(正史)は、
晋の歴史家「陳寿(ちんじゅ)」によって
著されました。
『三国志演義』のあらすじ
* 後漢末期の乱世と群雄の台頭
(黄巾の乱〜董卓の専横)
腐敗した後漢王朝が衰退し、
各地で反乱が勃発します。
その中で、民衆の苦しみを救うため、
劉備(りゅうび)、関羽(かんう)、
張飛(ちょうひ)の三人が
「桃園の誓い」を結び、
義兄弟の契りを交わして乱世に立ち上がります。同じ頃、
野心家の曹操(そうそう)も勢力を拡大し、
朝廷を牛耳っていた董卓(とうたく)を
討つべく、各地の諸侯が立ち上がります。
* 群雄割拠と三国の形成
董卓が討たれた後も、
各地の群雄たちは互いに覇権を争い、
激しい戦いが繰り広げられます。
北方では曹操が袁紹(えんしょう)を
「官渡の戦い」で破り、
勢力を大きく伸ばします。
南方では、孫堅(そんけん)、
孫策(そんさく)親子の後を継いだ
孫権(そんけん)が江東の地を治め、
独自の勢力を築きます。
一方、劉備は各地を放浪しますが、
軍師である諸葛亮(しょかつりょう/孔明)を
「三顧の礼」で迎え入れ、
天下三分の計を授かります。
* 赤壁の戦いと天下三分の計の実現
曹操が圧倒的な兵力で江南に侵攻してきますが、劉備と孫権が手を組み、
「赤壁の戦い」で曹操軍を大破します。
これにより、
中国の覇権は曹操の「魏(ぎ)」、
劉備の「蜀(しょく)」、
孫権の「呉(ご)」の三勢力に
分かれることになります。
* 三国の鼎立と蜀漢の奮闘
三国が鼎立する中、
魏は北方を、
呉は東南を、
蜀は西南をそれぞれ支配し、
互いに牽制し合います。
劉備は蜀漢を建国し、諸葛亮の補佐のもと、
北の魏に対抗します。
諸葛亮は南方の蛮族を平定し(南蛮征伐)、
何度も魏への北伐を敢行しますが、
志半ばで病に倒れます。
* 三国の終焉と晋の統一
やがて、魏では司馬懿(しばい)と
その一族が実権を握り、
魏を滅ぼして「晋(しん)」を建国します。
その後、晋は蜀を滅ぼし、
最後に呉を滅ぼして、
およそ100年続いた三国時代は終焉を迎え、
中国は再び統一されます。
後漢末期から晋による中国統一までの
約100年間の壮大な歴史を描いたものです。
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1800年前中国では
100年間の戦いの中に
生涯を送ったひとたちが幾世代かいます。
私は
その中に自分を落とし込んだとき
戦いに巻き込まれた農民の生涯を思います。
農民だからと何も出来ないとは
言ってられません。
戦う時が来たら
武器になりそうなものは何でも持って
人を殺さなければなりません。
家族を守るためでもありますが
その家族もまた戦わなければなりません。
農民は食料もつくらなければなりません。
兵士だけが戦っているわけではありません。
生涯を戦いの中で送った農民たちがいることを
忘れないでください。
つぎの歴史に
またこんな時代があるかも知れません。
おそらくあると思います。
〜濱木つづり〜
Inproduction
1800 years ago in China,
there were several generations of people who spent their lives in a 100-year war.
When I put myself in that situation,
I think of the lives of the peasants who were caught up in the war.
Just because you're a peasant doesn't mean you can't do anything.
When the time to fight comes,
you have to grab anything that can be used as a weapon and kill people.
It's to protect your family,
but those families have to fight too.
Farmers also have to produce food.
Soldiers aren't the only ones fighting.
Don't forget that there were peasants who spent their lives in war.
There may be another time like this in the next history.
I think there probably is.

