紅葉の名所「香嵐渓」がある豊田市足助地区に建てられている農村舞台です。この地区には2kmも離れていないところに数多くあり、小さな社殿の前に舞台が建てられています。


  農村舞台とは、農山村や漁村にある近世芸能舞台で、営業用ではない舞台の総称です。
 この農村舞台は秋田県から宮崎県に広く分布しているが、愛知県奥三河、長野県南信州、岐阜県飛騨、東農地方は神社拝殿型と 呼ばれる舞台が特徴で、全国の1/3程度が集中して農村舞台文化圏を形成している。
 
  私の住む豊田市には、農村舞台が神社の脇に84棟が現存していて、中には老朽化が進んで、いつまで持ちこらえるかが、心配の舞台もあります。
   
  農村で爆発的な人気を博した、江戸時代後期から明治時代に、この農村舞台が争うように建てられ、廻り舞台を有する本格的舞台も数多くあった、氏子の人びとが役者になり、地芝居(歌舞伎)や人形芝居(人形浄瑠璃)を演じ、娯楽の少なかった時代の中、秋祭りなどに奉納され、年一回の楽しみの最大行事となっていた。、
  その後、第二次世界大戦を境に興行も減り、ラジオやテレビの普及により壊滅状態になってしまっている。

  そんな、豊田市に現存する農村舞台を近くに行った折に一つずつ写真を撮影しています。



                   蠶靈神社(豊田市東渡合町)

  
  建立時期不詳。広さ5.3×3.5間。現在は屋根はトタンがかぶせてあるが、内部から見ると、茅葺で拭かれていたことが分かる。
  この神社への入口は狭く急角度の石段を登ると、少し開けた場所に舞台があり、舞台の奥にはガラス戸が付け加えられていて、そこに紅葉が写り込んでいました。



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