子どもたちへ

◎ジャーナリスト

松本人志裁判は確かに滑稽な裁判でした。

しかし、この裁判を〈瑕（きず）こそ多いが血と涙から生まれた歴史の宝石〉
と考えるべきでした

では　瑕（きず）とはなにか
マスコミメディアやジャーナリストたちが、この裁判を隠れ蓑にしていたことです
たった一人の人間の猟奇的性快楽のために

この数十年の間に数百人を超える、なぜ女性たちはあんなにも
大量の血と涙を流さなければならなかったのかを
マスコミメディアやジャーナリストたちはきびしく問うべきでした

ジャーナリストは自らの歴史を
冷静に振り返る心構えが必要です
なぜなら　過去を記憶する者だけが
現在をみつめ
未来を見通すことができるからです
歴史との対話は
とくに若い世代にとって大切です
たとえ生まれる前の事だったとしれも
引き継いだ歴史から
誰もが自由にはなれないのです

構造改革という革命は、人間の概念のある変化に、みあっています

理解するということは、その対象を表現する力をもつということです

革命が人間の概念の変化をもたらすのではなくて，むしろその逆のこと、

概念の従属変数として革命があります

人間のあらゆる活動を、計算可能な法の操作に置き換えたとき、

それでも人間にしかできないことが残されています

それがジャーナリズムの芸術なのです

子どもたちへ◎ジャーナリスト