忘れられないこと
忘れられない出来事って人には1つはあると思うけど、俺の場合は今年の3月に4年間お世話になった会社を退職したとき。
銀行員として2部署を経験したが、お世話になった人も多くはなかったので、一人一人にメールでとりあえずのあいさつ文を送ることにした。
最初は面倒だと感じたけど、いざ書き始めてみると、普段は忘れてた社会人1年目の礼儀知らずだった頃や理不尽なことで怒られたこととかいろんな思い出が蘇ってきた。
『こいつ、事務が細かくてうぜぇ~、なんて思ってた奴』
でも、彼と一緒に仕事をしたお陰で、正確な事務を行うことで、後任の人への引継ぎが簡単にできること・・・。
『プレゼン資料のページ番号が一部抜けてて、1時間も怒った奴』
でも、どんな良い資料を作っても、誰もが気づくような単純なミスをしてたら、やっぱり信頼度は落ちてしまうこと・・・。お陰で、資料の見直しを徹底してやる癖がついた。
あいさつ文を書いてくうちに、今の自分の仕事の進め方は、それまで関わって来た人たちの仕事ぶりを少しずつ取り入れていることに気づいた。 今更だけど、いろんな人との仕事を通じて、直接的間接的に多くのことを学び、今の自分が形成されてきたことを認識した。
仕事に成功したときは、自分だけが表彰されて、自惚れてしまったときもあったけど、今までのこういった方々すべての出会いがなかったら、今の自分はなかったこと。 正直、忘れてた。
尊敬していた先輩が会社を辞めたときに 『人間は、謙虚であること』その心を忘れるな! って最後に言ってくれたこと。その意図があいさつ文を書いて、初めて実感できた。
退職することで初めてその事に気づくなんて。。。今までお世話になってきた人たち、またこれからお世話になる人たち。その出会いを大切にし、決して自惚れることのない自分に成長していきたい。