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かぶき日和

歌舞伎など伝統芸能についてまったりとつづりたいと思います。
ゆったりおつきあいくださいませ。


つゆののブログ-八千代座

2010年11月15日(月)

八千代座百周年 坂東玉三郎特別舞踊公演へ。http://www.yachiyoza.com/index.html



■旅程

八千代座直行の臨時バスがでる上(要事前予約)、羽田福岡間のフライトも多い為、当日往復も可能。 私は初めての八千代座訪問だったため、ゆとりをもって1泊での旅程を組みました。

11月15日

8:05  羽田    -> 10:05 福岡空港

11:00 福岡空港 -> 12:30 八千代座

八千代座直行バスで移動。

事前に電話予約し、当日料金を支払う仕組み。

福岡空港バスターミナルに専用カウンターが設置されており、到着次第名前を告げ、お金を払います。

14:00 開演

15:40 終演

16:00 八千代座 -> 17:30 福岡空港 -> 17:50 JR博多駅

グランドハイアット 福岡宿泊


11月16日

出発まで大宰府などを観光

14:20 福岡空港 -> 15:50 羽田着


■チケット

坂東玉三郎メンバーズクラブで予約


■座席表について

八千代座の1階は、土間というか、相撲の升席のようになっています。

浮世絵に見たり、なんとなくイメージする江戸時代の芝居小屋といった感じです。

そして升席を囲むように椅子席が配置されています。

今回私はSS席で、1回の升席でした。

当日は、1枡あたり5人(前方3人後方2人)の構成

座席表は公演によって違うそうです。


座席番号はチケットに 「と3-2」というように表示されています。

その読み方ですが、 

(うろ覚えですが、)上手から下手へ「い列」「ろ列」「は列」~と続き横の位置を示します。。

その次の番号が、縦の位置を示し、最前列の枡が1、次の枡が2と続く。

最後の番号が枡内の位置。枡内に席番号を縫い付けた座布団が置いてあります。


例)い11  ->一番左の列の最前列の枡の1番。

ちなみに私は、「と」列で舞台中央くらい。

それにしても、八千代座の舞台と客席の距離は近いです。


■観劇記

いざ八千代座
東京からはるばる5時間。わずか5時間というべきかしら?

やってきたのは山鹿温泉 八千代座。今年で創設100年を迎える芝居小屋です。

明治時代の建築だけれども、江戸時代の流れを組む芝居小屋で、20年前より坂東玉三郎舞踊会が開催されている。私がお邪魔したのは追加公演で、最終日。

八千代座は町と劇場が一体となる心温まる空間。劇場の前には地元の皆さんが出店でお出迎え。通りには、幟がたち、「ついに八千代座に来れたー。」とテンションがあがります。劇場内のスタッフさんも地元の方々だと思うのですが、山鹿を愛しんでいらっしゃり、とても丁寧で心温まるご対応で、気持ちよい時間が過ごせます。

劇場に入ると、文明開化の劇場にタイムトリップした感じ。ロイヤルブルーの天井には、いっぱいのレトロ広告に大きなシャンデリア。一見こてこて華やかだけれども、劇場には最上階壁面の障子を通して外の光も入り、劇場を支える木材とマッチしてレトロモダンな空間。座席は、2階構造で、1階は土間席、それを囲むように腰掛け程度の椅子席。みんなくっつくように肩をよせあって舞台を見つめる熱気溢れる空間です。私が座った土間席は1区間に5人が座りました。座席番号を書いた座布団が置いてあります。(前3人、後2人)土間席には通路がないので、席への出入りには、土間を仕切る板の上を平均台のように歩き、花道を横切らねばなりません。お互いに声をかけあって、よちよちと移動。「すみませんー。」「あー、どーぞ、どーぞ。」とお客さん同士で協力しあうからか、劇場の狭さからか、お客さんとしての一体感も生まれながら、開演を待ちます。


一 口上

  玉三郎さん、獅童さんによる口上。

  お二人ともリラックスしたご様子。

  玉三郎さんは、八千代座公演20回を迎えるにあたり、もう少し気楽な会にしてみ

  ようと思われたこと。よって、今までの古典的で重厚な物とは違った趣きで演目を

  選ばれたことをおっしゃっていました。来年は、新作舞踊「春夏秋冬」に山鹿灯篭

  踊りを入れる予定だそうです。「これから作りますが。」とのことで、笑いを誘って

  いました。また、翌日からは香港だそうで、玉三郎さんのご多忙ぶりに驚きまし

  た。どうかお身体を大切にお過ごしいただきたいものです。

  獅童さんは、歴史ある小さい芝居小屋で演じることが夢であったこと、一方山鹿

  温泉到着日には、お宿で停電にあい、その対応のことなどを面白おかしくお話さ

  れていました。


二 羽衣

    天女    坂東玉三郎

    漁師伯龍 中村獅童

三 吉野山

    静御前   坂東玉三郎

    逸見藤太  市川猿弥

    佐藤忠信実は源九郎狐 中村獅童


四 カーテンコール

  最終日ということもあり、拍手の嵐でした。

  みなさんスタンディングでの拍手拍手拍手。

  主役の方だけでなく、舞台上の皆さんに拍手拍手拍手の心熱くなるひとときでし

  た。あまりの拍手の多さで、何度も幕が開き、普段のご挨拶の回数を超えてし

  ったようで、役者さんたちは立ち振舞いに戸惑っていらっしゃいました。(もちろん

  玉三郎さんは微塵も動揺なし。)


一時は閉鎖状態であった劇場が、こうして笑顔拍手あふれる空間へ息を吹き返すということのすばらしさを実感できたことは、生涯忘れないと思います。舞台を支える山鹿の皆さまや関係者の皆様のご尽力は計りしれないほどでしょう。八千代座のますますのご発展を願わずにいられません。