つゆ姉です
新年なのに…こもしの交通事故ネタ
しかも…2連続
かなり…長いブログです
交通事故に遭って
色々驚いたことと…
勉強になったこと…
まず、驚いたのは
加害者からの謝罪が一言もなかったこと
まさか…怪我を負わせて…謝らない人がいるなんて…
続いて驚いたのが
相手の保険会社の対応
とにかく早く示談に持ち込むべく
あの手この手で、精神的に追い詰めてくる
時々、保険会社の担当者が見せる優しさ
「つゆ姉さんのお怪我、こもしさんの容態を心配している、早い回復を願ってる。」なんて、取って付けたように言うこともあったけど…
「裏腹」という言葉がしっくりきました
話は変わりますが
事故にあった時
警察官が「こんな複雑な交通事故は初めてで、前列がない。」と言っていました
私たちが無過失であることは、当初から変わりませんでしたが
事故後すぐに警察が調書を取ったのに
また2ヶ月後に調書の取り直しがあったり…
(事故が複雑なので話が二転三転)
ここからが勉強になったこと
自動車保険に何気なく付帯していた特約
「弁護士特約」これが役に立ちました
つゆ姉も負傷していましたが
こもしの方が酷くて…
なかなか進展しない状況が続いたので
事故から半年経った頃
弁護士を頼ることにしました
インターネットで交通事故に強い弁護士事務所を探しました(探すのも一苦労です)
口コミ交通事故案件の取扱件数
事務所の規模等を調べて、相談に行きました
弁護士って凄い…
弁護士に委任した瞬間から
保険会社とのやりとりもピタッと止まり
精神的に辛い事等、全て弁護士が対応してくれヒーローに見えました
弁護士費用については、保険から支払われるので、私たちの負担は一切なし
でも、そこから…まだまだ長かった…です
弁護士から保険会社に連絡しても返答がなかったり
嫌がらせかと思うような返答をされたり…
無視され続ける…変な返答…音信不通…を繰り返し
遂に痺れを切らした弁護士
「これ以上待てません。ここまで誠意のない対応は経験ないです。酷いです。」
「裁判に持ち込みます」
こもし民事の裁判…初めでの経験です
(刑事裁判も経験ないけど…)
といっても
裁判所に行くことはありませんでした
そして申し立てをしてから1年以上
事故に遭ってからは3年半以上が経ち
昨年の夏にやっと和解が成立しました
裁判官が出した和解案
休業損害、遺失利益は、弁護士の概ね想定どおり
医師の診断書、所見に照らし合わせると治療費が低い
賠償金算定の内訳が…おかしい… と弁護士が言っていた
こもしは、当初から
賠償金額はどうでも良い
ここまで頑張ったということが大事
どんな内容の和解案が来ても
交渉なしで即承諾すると言っていたから
弁護士は「まだ交渉の余地はあります。」
と言ってくれたけど、そのままの和解案を受け入れたいとお願いしました
弁護士曰く
この和解案の賠償金は既に
他の同じような事故の事例の損害賠償金額と比較しても高額とのことでした
裁判官は何を組んでくれたのだろう
何がそんなに…
裁判で提出した証拠書類に嘘偽りはないけど…
弁護士が言うには
「裁判官は、こもしさんの陳述書に心打たれたんだと思います。」
「通常、陳述書は多くて10枚。」
「でも、こもしさんの陳述書は20枚以上」
陳述書を作るにあたり、基本的な大項目は
つゆ姉、実姉さんがつけていた記録や写真等に基づいて弁護士にベースを作ってもらい
そこに、こもしが休職中の仕事に対する思いや
心情や体調を事細かく付け加えて作りました
「嘘偽りのない被害状況に裁判官は理解を示してくれた。」
「裁判では、医者の診断書等証拠を見て判断しますが、陳述書は、本人にしか分からない損害の事実を語るものです。」
とのことでした。
なるほど…
裁判官は、法律に当てはめて判断するだけではないのね
でも…
こもしは、陳述書を書いてる時、泣いていました
写真や記録を見れば、一気にその時のことがフラッシュバックしてきて、その時の痛みや辛さが襲ってくるようで
泣きながら陳述書を書いているこもしを見て
つゆ姉は、裁判をしたのは正しかったのかと後悔もしました
陳述書は、裁判の終盤にさしかかって提出しましたが…
裁判の前半中半は、もっと酷くて…
相手弁護士からの
侮辱ともとれる言葉の攻撃が凄く
詐病呼ばわりされている活字を目にするたび…
何で、被害者のこもしが、こんなことを言われなければならないのか…
つゆ姉は憤りを感じ
こもしは泣いてました
でも、その悔しさがあったから、色々な思いが溢れて活字になりました
こもしは、手を止めることもなく一気に陳述書を仕上げました
和解案の承諾をした日に
こもしと行ったイタリアン
そこで、こもしが
でもさ…よく考えてみたら…私
1年間無収入だった上に…
仕事復帰しても…降格するわ、評定最悪だわ、賞与カットされるわ
体は元に戻らないし…
自費での治療費もあるからさ…
…プラマイ…マイじゃない
もっとふんだくってやればよかった
なんて笑いながら言ってた
あれれ「賠償金額はどうでも良い」って…言ってないっけ
つゆ姉「あははは、やっと…終わった…ね」
と、こもしの口に生ハムを突っ込んだら
こもし、モゴモゴしながら
そういえば、加害者さ〜
電話すらよこさないし
一度も一言も謝罪が無かったね…
名前は分かるけど、顔すら見たことない
ぶん殴ってやればよかった
なんて笑いながら言っていた
その笑顔はスッキリ晴れやかで
やっと、これで終わったんだな〜って思いました
こもしは、事故に遭ってから
高速道路の左車線が好きになった
何があっても対応できるよう80キロ〜100キロで運転するよう心がけている
お酒も飲まなくなった(飲めなくなった)
(最後に白州蒸溜所でお酒が飲めたことが良い思い出なので、思い残すことはないらしい。)
交通事故前は
交際費だけで月10万くらいは使っていた
こもしの身体は、元には戻らないけど…
こもしは、交通事故を「怪我の功名」だと言っている
あんなに辛かった怪我を負っても
交通事故に遭って、自分が変わるきっかけができて良かったと言っている
治療するのに髪の毛がジャマだと
アラフォーで初めて
モヒカンみたいなヘアースタイルにもなった
この当時は体が不自由だったから
姪っ子さんにトイレを介助してもらったり
お風呂でも頭や体を洗ってもらってた
こもしは
不自由を知ったから
普通に生活できることが
ものすごく幸せなことだと気づけた
今は、全てが良い経験だったと言い切っている
辛い経験も
今の心の豊かさに繋がれば
それでよし
でも…ここ最近…私たちの行動は
キャンプになかなか繋がらない
繋がらないから…まだまだキャンプは始まらない