SCR950というバイク | モトグッチV7Ⅲ Stoneとの日々

モトグッチV7Ⅲ Stoneとの日々

1970年生まれのおっさんライダーが初の二輪外車で感じたことを綴る。

皆さんはヤマハ SCR950というバイクを覚えていますか?

「日常を冒険に変える」というキャッチコピーで2017年に登場したBOLTをベースにしているスクランブラーっぽいテイストのバイクだ。人気がなくてすぐに廃盤になっちゃったんですよね。

 

大型二輪免許を取る前にちょっとこれを調べてた時があったんだよね。「後ろ髪引かれる・・・」ってわけでもないけど、今となっては気になる存在だったな〜、と思うバイク。

まだEX-4を乗ってる時に友人とたしか都留あたりのキャンプ場近くの温泉に入りながら「SCR950」も気になるんだよね〜と話してたのを思い出す。その時初めて「SSTRってのがあって・・・」という話を友人から聞いたんだよな。

 

スペックはというと・・・。

・OHC、4バルブ、60度空冷Vツイン941cc。

・レギュラーガソリン

・54馬力/5500rpm

・80Nm/3000rpm

・タンク容量13L

・リターン5速

・ベルトドライブ

・フロントタイヤ 100/90-19インチ(チューブタイヤ)

・リアタイヤ 140/80-17インチ(チューブタイヤ)

・シート高 830mm

・車重 252kg

こんな感じです。

 

空冷Vツインってのは良いんだよね。

ただ、自分が一番気になったのは252kgってところ。こりゃ、重いなぁと。これだったらCB1100買ってもバイクの出し入れするの変わんねぇなーってなった。この重さでは「日常が冒険」にならないんだよなぁ(笑)。あと今見るとタンクが13Lか・・・とか思うけど。

 

こいつに一度だけ乗ったことがある。レッドバロン主催のサーキット試乗会での出来事。

 

 

 

キーシリンダーはトップブリッジじゃなくて、右側のタンクとエンジンの間というのかフレームにあるというか・・・、なんか雰囲気ものっぽいけど、BOLTと一緒なのかな。

エンジンをかけるとVツインらしく良い音だった記憶。バランバランエンジンが動いて感じ。乗り出すと・・・なんじゃこりゃ!?と度肝を抜かれた。

一言「欠陥品じゃねーの、これ?」(笑)

というくらい、バイクとして未完成というか荒削りな感じがしたのだ。ニーグリップはできないわ、ポジションは収まりが悪いわ、シフトの位置わからないわ、エンジンはブルンブルン、バランバランって重いクランクが回ってます〜、みたいな?乗った当時は全くどう扱って良いのかわからないバイクで、今どきこんなバイク売ってるんだ、と正直思ったし「このバイクはないなぁ・・・」と思っていた。当時のレビューでは乗り方わかんねぇ!って書いてある。

 

サーキット試乗会ということで、他のバイク・・・例えばニンジャ650、Z900RS、CB1100、「超良い」って書いてある。サーキットだとこういう評価なのかも。Vスト650も足付かない以外は良いって。XSR700も高評価。ただ、SCR950だけは、期待していただけにショックが大きかった、というか結構衝撃的だった。このSCR950だけ、論外って評価。絶対買わない(笑)。

それが2018年3月の出来事。

 

その後、V7Ⅱのレンタルをして、その時の評価は良いところもあれば悪いところもあるみたいな評価で・・・。

色々巡り巡ってV7Ⅲオーナーになるわけだけど、あれから4年経ってあの試乗会で乗ったバイクでもう一度確かめたいバイクって聞かれると「SCR950」って答えるかもしれない自分がいるのです。

 

なんでだろ?と考えるとまずは走らせたのがサーキットだったってこともあるかもしれない。

公道を走ったらもしかしたら楽しかったのかも。あのドッタンバッタンしたVツインのテイストをもう一度味わいたい。サーキットだとスムーズな4気筒のエンジンが気持ちよく走れて「4気筒も悪くはないな、食わず嫌いだな」という印象を残してることからもそのことが伺える。

 

ただ、やっぱり250kgオーバーの車体だけはどうやったって最終的には受け入れられなかったと思うけど。

このエンジンを使うことを条件とするともしかしたら200kg前後の車重は望めないのかもしれないけど、このエンジンを使ったロードスポーツがあったら結構気になる存在だったかも。

ただ、輸入車に目を向けると・・・。

ドカティのスクランブラーとか、それこそ・・・。

グッチのボバーとかあるもんね。そっちを買えってことですよね。

でも、そっちよりじゃない、V7みたいなロードバイクをこの「60度空冷Vツイン941cc」で作ったら僕のどストライクなバイクになるんですけどね。

ここまでレトロなオシャレじゃなくて良いんだけど、ヤマハのコンセプトモデル「XS-V1 Sakura」。こんなヤツ。

 

SCR950とモトグッチV7・・・今思うとドッタンバッタンしたエンジンの鼓動は結構似ている気がするんですよね。なんであれだけ「無いな」と思ったSCRとちょっとだけ似ているモトグッチを自分が選んだのかは謎ですね。理詰めで選んだつもりだったグッチですけど、バイク選びはそれだけじゃない何か・・・エモーショナルな部分もないと、あとは縁がないと選べないってことなんでしょうか。