床を歩いてくる 裸足

お腹が空いてまだ足りなくて

赤 糸 糸 掻き回す曲線を

編み編み縫い縫い


雨だれから逃げて

解けていく頸筋

甘やかしてくるくる回す

薬指の美味しい爪


ずっとそこに居る御影石

日差しが身体を溶かす

反芻 びしょびしょ

お手手繋いでた

冷たく 冷たくて

こじ開けて引っ張り出して紫の絵を描いていた


まだ 窶れたとでも言うのね