新春早々京都に行って詣りました。仕事の関係から大晦日の夜に京都入り。
3度目の京都ですが、色々廻るのは中学校の修学旅行以来の事なので、15年以上ぶり。
(ちなみに仕事では2016年の3月ぶり)

到着の京都。京都タワーと年越しに浮かれるペンギン一家の図。


京都駅を出るとすぐにある東本願寺。当然閉まっていましたが、外堀の灯りに色々と宗教チックなお言葉が。中にはパネ田みつをを思い出すようなひとことも。(そこに持っていくあたり相当な病)
仕事の時間まで2時間以上あったため、このままぶらりと夜道を散策することに。
気温もそこまで寒くなく、まだまだ人の出も多くない時間帯でした。
そうだ、清水の舞台を見に行こう!元旦は人で溢れているだろうし!


と、行ってみたらコレである。開門は23時からであった。
あきらかに道中に人が少なすぎるなぁ~とは思っていたのだが、、この時間から来ている人は相当な強者であったに違いない。
しかもここは裏道であった。
中学時に来たときは、なんだか細い道の坂道で両側にお店が並んでいて、「あぁ、すごく京都っぽいなぁ」と思い、記憶にぼんやりといい感じの古都の面影が残っていたのだが、おそらく清水寺へ至る表の方の道中がそれっぽい。
今回はこの、裏道登って開いてない、にがっかりしたためキヨミズの舞台を見ることはやめた。


こちらは安井金比羅宮。
札に願いを書いてここに下げ、穴を表から潜ると悪縁を切り、裏から潜ると良縁を結ぶと伝えられるもの。
そんなことはしない。
 

こちらは新京極のアーケード内にある錦天満宮。ささっと寄っただけなので、あまり覚えていないが、天神(菅原道真)を祀るところなので、関連性の高い牛がいた。
 
夜勤を終えて、翌日元旦。
毎年年越しの瞬間から明け方まで仕事をしているので、半被ーなんたらかんたらーとかいう行事に縁が無い。

京都は縦横に道路が巡っているが、電車もそうなのでしょうか。
ようやく大阪の地理がなんとなしわかるようになってきたが、京都の土地勘がまだ無いため、近代的なツールを片時も離さず30秒に一度MAPを見るということを度々やってこの旅を無事に乗り切りました。ありがとう充電器。


この旅で、どういった場所を巡ろうかと思って、妖しいもの好きなワタシはやっぱりそれらしい、陰を感じられるような場所を観たいと、まず向かったのは化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)。
化野、鳥辺野、蓮台野などは昔の風葬の地であり、向かう道中も死者をこの向こうに運んでいったのかなぁ、などとしみじみ。近くの別のお寺から漂ってくる線香の匂いもあり情緒を感ずる。


打ち棄てられ化石となった虎や象も。
 
30分程歩き続け、なんだか山道の車道に入っていくようなところまで行き、寺までのルートがわからなくなり(MAPアプリを見てるのに)、地域の方に聞くと親切に教えてくれたので行き倒れ野晒しにならずに済んだ。

良い風情。新しいパンツをはいたばかりの正月元旦のように清々しい気分で歩いていくと、この道も裏道であったことが判明する。

入場時もらったガイド。


 

これは仏舎利塔といって無縁仏を集め祀った場所。一般は立ち入ることはできない。


西院の河原。賽の河原で一つ積んでは父の為、二つ積んでは母の為、と子どもが石を積み上げることが連想されたことからそう呼ばれているそう。


竹の小径。今にも砂を撒く老婆でも出そうな趣き。
誰も写っていませんが、お客は結構いました。


六面体地蔵。珍しい(と思う)六角形の石碑に六道が割り当てられた地蔵が掘られている。
他に水子供養の地蔵(子どもが横になった形)もありましたが、そこは撮影禁止でした。


帰り道は嵐電嵐山駅へ向かう。このような微妙な可愛さの看板娘が立っていた。


即座に射殺する構えのキョウトポリス。


嵐山駅周辺は人がさっきの200倍ぐらいおり、賑わいをみせていた。
駅がおしゃれ。


駅のホームに足湯がある。

嵐山といえば祇園仮面が好きだったせいで関西弁を時々使うようになったというのはどうでもいい話。


次なる目的地は「帷子ノ辻」。
 

檀林皇后の御尊骸を捨てし故にや。
今も折ふしごとに女の死がい見へて、
犬烏などのくらふさまの見ゆるとぞ。
いぶかしき事になん。
―――竹原春泉画『絵本百物語』より「帷子辻」
 
この絵、話を昔怖がっていたこともあり、一度は行ってみたかった場所です。
京極さんの小説、『巷説百物語』のハードカバー裏に「九相詩絵巻」が載っていたので文庫派だけどわざわざ買ったほどです。

今はそれらしい謂れの残るものはすぐ見つけられなかったので、降りただけでした。
路面電車の車窓から。次に向かうは一条方面。

 
こちらは京都御所。修学旅行で目的地の一つに設定したらタクシーの運転手に行っても何も無いよ、と言われ、その通り面白くなかったものである。入れるわけじゃないしね。

 
こちらは白峯神宮。流刑となり怨霊と化したとも言われる崇徳院を祀っている。


讃岐に流された崇徳上皇(歌川国芳画)


この時点で夕方4時を回っており、早く目的地へ行きたかったので、さらっと流してしまった怨霊すまねぇ!流したとか言ってすまねぇ!
 
そいでこちらが目的だった晴明神社。

陰陽師安倍晴明を祀る。こちらは言わずもがな。
一条戻橋のレプリカ?もある。横にいるのは晴明がこき使ったと噂の式神。

 
厄除けの桃。よぉ知らん。

 
近年の作品では何かとイケメンで描かれたりする晴明はん。

 
ここではこういった晴明にまつわる縁起がイラスト付きで紹介されている。


土産屋でバラエティ豊かな五芒星グッズが並んでいて愉しげであった。 

そして晴明神社のすぐ近くにある本家、一条戻橋。

この橋の下に式神(十二神将)を飼っていたそうである。
探したが残念ながら今では何もいなかった。もっと住みやすい物件へ引っ越したのであろう。



渡辺綱の伝奇もこの場所であった。

 

12月に壊れたiPodを新たに買っておいて良かった。

風景や場所に合わせたBGMで旅ができる素晴らしさ。

晴明神社辺りでちょうど陰陽座の「陰陽師」がかかるように歩き、キタ!とマスクの下でにやつく。

 
このあと四条のホテルへ歩いて帰ったのだが、戻った頃には散々歩き回って足が苦痛を訴えていたので、本日はここまでとする。
運動もしなきゃという無駄な頑張りでこの日は時間換算で6時間程は歩いていたことになる。
翌日はバスをふんだんに使用した。時間が無かったためである。
 
今回の旅も天候に恵まれて良かった。
長くなるので、

~後編へ続く~