邦楽でも洋楽でもMの重なるバンドが一番好きだというドM気質です。



 

マリリンマンソンはメカニカルアニマルズの頃(98年)にその裸ジャケット(後述)のポスターがショップに貼ってあってすごく気になっており、それまで洋楽なんてーカーペンターズくらいしか聞いたことが無かったのだけども、ホーリーウッドが出た後くらい(00年)に思い切って聞いてみたという。

したら、他にないくらいの飛ばしたルックス(V系と言いたい)と独特のしゃがれた声にもハマり、それ以降ずっと聞いております。途中病んでいた時期もあったけど、だいたい2年に1度くらいのペースでアルバムを出しているからそれなりに早い方?なのかな?

なんだか来年の2月に10枚目のアルバムが出るそうで。「SAY 10」(セイテン)。向こうの発音ではSATANをセイテンと言うため、サタンの意。

「10と言え」という意味。「さぁ、10と言ってごらん」くらいの意味。

 

ここで今までのスタジオアルバム9作を振り返ってみる。

 

「Portrait Of An American Family」 1994

チープな人形劇風のジャケットで本人が出ていない珍しい作品。最初だからか。

マンソンさんはメンバーがついていくのが非常に大変そうなお方なので、現在までに相当な数のスタッフ(メンバー)が入れ替わっている。このアルバムリリース当時とかそれ以前はバンド名も「マリリン・マンソン&ザ・スプーキー・キッズ」といったグループサウンズか!といいたくなる名前であった。

この頃すでに結成時メンバーではない。トゥイギー(右)は唯一上手くやっていけるのかもしれないメンバー。いないと困るのか。この写真の中にマンソンに訴訟を起こしたひとが2名いらっしゃる。

サウンドは昔は2枚目以降と別物のような、少し感覚のずれた物のように思えていたのだが、最近ではコレはコレで良さを感じるようになったのは聞き手が大人になったからか。

 

次のアルバムまでに「Smells Like Children」というEP(なんなんEPって?)を出している。ながらくこれが2枚目のスタジオアルバムなのだと思っていたが公式には(?)これはフルアルバムカウントされていないっぽい。でもsweet dreamsのカバーがうけてそれなりにヒットしたそうな。リミックスアルバムみたいな感じ。

 

「Antichrist Superstar」 1996

言わずと知れた問題作。ただ単にアンチクライストという名前だけでは売れていないと思う。全米は広いからね。ルックスのインパクトさながらサウンド的にも良いから叩かれるまでに話題が沸いたのだと思うけど。ここからの3枚はテーマを持った3部作でコレは最終章にあたる代物。売れなくてもその設定でやっていたのだろうか。3部作とうたって次が出せなかった人も、、悲しくなるのでよそう。

この歌詞カードではすでに3人編成になっている。

 

このアルバムに収録されていないのだが、時期的に入ってもおかしくない「Long Hard Road Out Of Hell」という曲がかなり好きである。PVも最高。ベストが出るまでずっと映画「スポーン」のサントラにしか入っていなかったっぽくて中古でそのサントラを見つけた時は狂喜した。

暴力的な楽曲も多く最も脂が(楽曲に)のっていた頃である。今は本人に最も脂がのっている。

 

「Mechanical Animals」 1998

MAR1LYN MAN5ONというバンドのニューアルバム。

わざとミスプリされたことを自虐ネタに使ったのだとかなんとか。

なんつってもこの裸衣装ですよ。Ω(オメガ)という生命体を表したもの。

歌詞カードも面白く半分が逆さまになっており、アルバムを通して2面性を表現している。

宇宙的サウンドが特徴的な「Disassociative」と「Coma White」が好き。

あとドープショウのPVの頭のでかいおばはんが怖い。

 

「Holy Wood」 2000

3部作の1作目にあたるもの。この頃叩かれに叩かれて不買運動が活発化し、セールスが伸びなかったという可愛そうなアルバム。

個人的にはこれと次のアルバムあたりが最も好み。

メンバーの扱いがしっかりしているのも良い。この歌詞カードいいなぁ。ティムも良いんだけど。曲は導入の妖しさがたまらない「Godeatgod」と「The Death Song」、あと並びも最高な「Born Again」「Burning Flag」が好き。

 

「The Golden Age Of Grotesque」 2003

グロ黄金時代。

右腕的存在のトゥイギーが抜けて3年越しの発売となった新体制マンソン(毎回新体制)。

ボーカル以外が全員金髪のこの並びも良い。

プロデューサー、コンポーザーって大事なのね、っていうのを知った。

アルバムとしてはコレが最も好み。「This Is The New Shit」「mOBSCENE」「Doll-Dagga Buzz-Buzz Ziggety-Zag」「The Golden Age Of Grotesque」「Ka-Boom Ka-Boom」「Slutgarden」「Spade」「Vodevil」と好きな曲が多い。ドカーンドカーンですよ。

ティム・スコルド(右)の個人プロジェクト「KMFDM」も聞いてみたい。

 

この間に、「LEST WE FORGET」というベストアルバムを2004年に出している。

新曲はカバー1曲のみだが、初回版(プレ値になっとる)にはリミックス集とPV集が付属。

PV集はそれまでのほぼ全作が収録されており隠しトラックまであって最高。PV集その2が待ち遠しい。

この頃かいつだったか定かでないが、リンプ・ピズキットを抜けてマンソンに一時加入したウェス・ボーランドという人がおりますが、マンソン様を凌駕するステージメイクなので、個人的最高メンバー編成には必須となっております。今はリンプに復帰しています。一度彼がいるマンソンのステージを見たかった。

 

「Eat Me Drinke Me」 2007

鬱期を迎えたマンソンの大人しめアルバム。聞いていて中だるみしてしまう感じでスローナンバーが多い。

「If I Was Your Vampire」と表題曲「Eat Me<Drink Me」が好き。

メンバー入れ替わりは激しさを増してきます。もう殺人鬼関係なくなって久しい。

 

「The High End Of Low」 2009

 

これもおとなしアルバム。実際そうでもないのかもしれないけどなんだかいまだにパッとしないアルバム。「Arma-Goddamn-Motherfuckin-Geddon」くらいか。何回聞いてもタイトルすら覚えられない曲が多いのよね。

トゥイギーが戻ってきてティムが抜ける。仲悪いんか?

 

「Born Villain」 2013

ここんとこの流れが正直ずっとパッとしていないのだが、ワタシだけなのだろうか。

聞くのは表題曲「Born Villain」とデップが参加した「You're So Vain」くらいである。

歌詞カードはサイトで見てね、っていう不親切さ。日本のバンドでも味わったぞ!あれは黒くて見えないやつや。

 

「The Pale Emperor」 2015

どんどん雑になるレビュー。だが、そこまで好きになれない最近のアルバムたちはどうすればよいのだろうか。太りすぎだからだろうか(人の事は言えない)。

なんか評判は良いみたいなんだけど、1曲目からしてどーでもよく、なんだこれ?!と思った。あ、でも2・3曲目の「Deep Six」「Third Day Of A Seven Day Binge」は好き。

 

ここに挙げていないシングルのカップリング曲などで好きなのもあり、プレイリストで新旧織り交ぜ楽しんでおります。

 

10枚目も期待はしているし、(しかも暴力的だとか言っているので)楽しみではあるのだがここずっと期待外れが続いているので弱火でじっくり待つこととします。

あのビジュアルではライブを見たいとも思わなくなってしまったし鳥肌先生と対バンするなら見に行くけども。とりあえずワタシも痩せないといけないなとおもいましたまる。