るろうに剣心では逆刃刀による殴打によって被害を受けた人物が多数存在する。
その中でもかなり危険なものが斎藤一の首へ一撃だろう。
抜刀斎モードになっていたので手加減は一切ないだろう。
いくら数々の修羅場を経験してきた斎藤一といえども半身不随になってもおかしくないダメージではないだろうか?
そしてその威力は神谷道場に大穴を開けるほどだ。
彼が牙突で開けた穴とほぼ同等である。
これは抜刀斎モードの剣の威力が牙突レベルまでパワーアップした証拠なのだろうか?
もしそうならば斎藤の首は骨折では済まないだろう。
だがこれは単純に剣の威力が上がっただけではないようだ。
まずよく見てもらいたいのだが逆刃刀が当たった部位はかなり鍔元に近く、龍巻閃の特徴である遠心力はあまり生かされていない。
そして斎藤が受けたのは頚椎あたり、つまり背面だ。
そう斎藤は牙突で前方へ突進中に背面から攻撃されたのだ。
つまり斎藤の牙突と同じ方向のベクトルである。
なので龍巻閃の剣速から牙突の突進速度分のスピードを引いた速度で逆刃刀が当たったことになる。
そしてそのまま牙突の突進の慣性+龍巻閃の威力で壁に衝突して大穴を開けたのだ。
つまりもともと大穴開ける威力の牙突なので大穴が開くのは当然なのだ。
なので見た目よりも首へのダメージは少なく、そのまま戦闘を継続できたのは牙突の突進力が強かったからということだ。
しかし念の為に病院には行ったほうがいいだろう。