二重の極みの謎に迫る【るろうに剣心】 | イマジンテラー

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るろうに剣心でもネタにされやすい技の一つが"明王"の安慈考案の二重(ふたえ)(きわ)だ。

この技は刹那の瞬間に衝撃を重ねることで抵抗をなくし対象を破壊する技だ。

 

だが少し待ってほしい。

この二重の極みは対象に2回当てるわけだが逆に考えれば拳本体にも2回当たっているではないか。

つまり拳にも二重の極みが入っていないだろうか?

 

 

以前安慈は拳と肘をつかって二重の極みを見せたことがあるし、左之助も後に両手を使った二重の極みを体得した。

これはそれぞれ別の部位を使った2連撃でなので問題ないだろう。

 

 

だが拳一つでの二重の極みはどう頑張っても拳自体にも二重の極みが入るのは否めない。

細かく言えば一撃目は拳を立てているわけだから若干位置は違うが、それは上記の肘と拳で二重の極み入れた場合も壁に当たる場所が同じ位置でないのと一緒だ。

つまり多少位置がずれていても二重の極みは成功する

なので本来であれば拳が無事であるはずがない。

確かに左之助の拳はボロボロだがあれは三重の極みの影響とまだ二重の極み自体極めきっていないのが原因だろう。

では安慈は何故全く問題ないのだろうか?

 

実はこれには理由(わけ)がある。

 

二重の極みには遠当てという派生技が存在することはご存知の通りだ。

この技は恐らく地面に剣を突き刺すことで床を伝播して二重の極みを当てているのだろう。

刹那に2回刺しているのか刺した後に振動させているのかよくわからないが床は破壊されずに効果を伝播させることが可能だ。

そしてこの技の凄いところは指向性を持つことだろう。

 

 

初登場で安慈が仏像を破壊したときや左之助と戦っているときもそうだが一番被害に合いそうな本人は無傷だ。

安慈戦でも近くにいた剣心や斎藤一、由美も無傷である。

つまり対象を定めて効果を発揮することが可能なのだ。

 

この遠当ての二重の極みをみておわかりだろう。

本来なら剣だって地面と2回当たっているので壊れるはずだ。

だが壊れないどころかその効果を任意の方向へ飛ばしている。

つまり完全に極めれば拳での二重の極みでも指向性をもって効果が現れるので拳に負担がないのだ。

つまり中途半端に身に着けた左之助が拳を壊すのは当然と言っても過言ではないのだ。

だが彼は修行などしたことがないのでその辺を責めるのは酷だ。

 

ところで安慈は両足で二重の極みを行っていたがこれを繰り返せばそのまま自ら掘った穴に埋まりながら下降できるのだろうか?

土砂を除けなければならないので流石に何十メートルもの深い穴は無理だろうが落とし穴程度なら結構簡単に作れそうだ。

もしかしたら八ツ目無名異よりも掘削作業に向いているかもしれない。