るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-に登場する飛天御剣流の技の中でも異彩を放つ技「龍鳴閃」。
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雪代縁との最終決戦で使用した飛天御剣流の神速による「納刀術」。
逆手に構えた刀を神速の速さで納刀し、その際に鍔と鞘のぶつかり合いで発生する高周波の音撃を、相手の耳元でその鼓膜に叩き込み、相手の聴覚を一時的に破壊する(聴覚を鍛えている者なら、数メートル離れていても耳に異常を感じる程の音撃)。この時の縁は狂経脈で聴覚も異常発達していたため、従来以上の威力を発揮し三半規管の機能を異常に陥らせた。
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この龍鳴閃の影響下に確実にいるのが技を使用した本人である。
そして耳が良いほど影響を受けやすいのだ。
しかし技を使用した剣心に効いているような描写はない。
これはどういうことだろう?
剣心は耳が悪いのだろうか?
闇乃武の結界の後遺症でもあるのだろうか?
それともモスキートーンのように剣心の年齢だと聞き取れない周波数帯なのだろうか?
Wikipediaには相手の耳元でと書いてあるので距離の問題なのだろうか?
しかし画像を見ると耳ともというにはやや離れているように見える。
むしろ剣心の方が近い。
耳栓というのも疑ってみた。
剣心は前髪が長く、耳が露出しているシーンが少ない。
龍鳴閃を放つ前にこっそり着けたということもありえる。
しかし闇乃武の結界でもそうだが聴覚を制限した状態では戦闘能力が落ちてしまうだろう。
縁相手にそのようなリスクをとるとは考えづらい。
はやり修行中に龍鳴閃の耐性も身に着けたというのが妥当ではないか?
剣心は耳が悪いとは思えない。
確かに抜刀斎に立ち戻ったときに薫の声が届かなかったり、落人群で敵討ちのお誘いは一切聞こえていなかったようだが、これはあくまでも耳が聴こえないのではなく、心が反応しなかっただけだ。
むしろ常人よりもいい可能性の方が高いので何か龍鳴閃に耐えられる飛天の秘密があるに違いない。
いったい耐性がつくまでにどれだけ三半規管を酷使したのだろうか。
はやり飛天御剣流は健康面ではあまり優れた流派とは言えない部分があるようだ。
比古清十郎の様に恵まれた体格だけでなく、優れた三半規管も必要なようだ。
ところで飛天御剣流納刀術には隙きを生じぬ二段構えはないのだろうか?
納刀した瞬間に抜刀術に移行するかそのまま鞘で殴るくらいしかなさそうだが…