今回はるろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物、剣心の宿敵、志々雄真の3つ秘剣について考察してみよう。
基本的にはこの3つの秘剣は無限刃の発火能力がなくては成立せず、既に新井赤空が亡くなっているため新たな無限刃が制作できないという将来性のない秘剣である。
壱の秘剣・
抜刀の鞘走りや地面等の摩擦で着火させ敵を斬るシンプルな技である。
恐らく抜刀斎が無限刃を使えば同じ現象が起きるのではないか?
比古清十郎なら空気摩擦で発火しそうである。
弐の秘剣・
手袋に仕込んだ火薬をわざわざ焔霊で爆発させる曰く付きの技である。
なぜこの発想に至ったのかはわからないがコスパもあまりよくないし隙きの多い技であることは間違いない。
終の秘剣・
なぜかルビがカタカナである。
無限刃の発火能力が違うだけで基本的には焔霊と同じではないかと思う。無論それだけでなく奥義たる特性はあるとは思うが…
ところでこの3つの秘剣はいつ頃使えるようになったのだろうか?
下の二枚の画像を見ていただきたい。
1枚目は初仕事の飯塚を殺害のシーン。
2枚目は宗次郎との邂逅のシーン。
1枚目で既に焔霊を使用している。
時間軸は2枚目の方が時間が進んでいるハズだがどちらも火薬を仕込んだ手袋をしていない。
つまりこの時点ではまだ紅蓮腕は使用できなかった可能性がある。
となると当然終の秘剣である火産霊神も使えなかったのではないか?
いや、もしかしたら火産霊神は既に使えたが炎に焼かれて頭が少しおかしくなってしまった志々雄真は急に紅蓮腕を思いつき2番目の秘剣として割り込ませた可能性もある。
終の秘剣だけはナンバリングされておらず常に最後という位置づけにし、新たな秘剣を順番に入れていく方法だ。
となると秘剣は3つだけではなかったのかもしれない。
ただその後新しい秘剣を開発したかどうかは謎である。
彼ほどの才能と野心があれば開発してもおかしくはないが、稼働時間が短く新しい秘剣を開発できるほどの修行を行えなかった可能性はゼロではない。
またもう一つの考え方として、当時から既に紅蓮腕は使えたが飯塚相手に使う必要がなく手袋をしていなかった。
そして逃亡中は手袋を用意する余裕がなく、紅蓮腕が使えなかったという可能性も捨てきれない。
最後にこれは余談だが志々雄真が最後に燃えたシーンは体温の上昇だけでなく手袋の火薬とるろ剣の世界ではよく燃える人間の脂が致命的だったのではないだろうか?