7/24 日経平均株価終値 9944.55円(前日比151.61円高)

 〃  TOPIX終値 920.48ポイント(〃11.79P高)

 〃  寄り付き前外国人動向 2880万株買い越し

7/23 NYダウ終値 9069.29ドル(前日比188.03ドル高)

 〃  ナスダック総合株価指数 1973.80ポイント(〃47.22P高)



<アドバイス>


 7月24日の東京株式市場は、週末(今週の取引日としては最終の金曜日)だったにもかかわらず、前日の米国株の大幅高のほか、為替が円安傾向になったこと、寄り付き前の外国証券の買い越し額が久しぶりに大幅買い越し(2880万株)になったことから、日経平均株価が8日続伸となり、一段と上昇した。ちなみに、日経平均の8日続伸というのは3年8カ月ぶりのことだ。ただ、日経平均が1万円の大台に近づいてきたことで利益確定売りが出たことも確かだ。

 相場(日経平均)は、ほぼセオリー通り、3月安値からの上昇幅の3分の1押しを達成した後、出直ってきた。しかし、7月13日に安値(9050円)をつけた後、ここまで一本調子で上昇してきており、そろそろ一服してもおかしくない。奇しくも来週から4~6月期決算発表がが本格化する予定で、それを見極めたいという動きも顕在化しそうで、来週の相場は揉み合いとなる可能性が大きそうだ。

 一方、8月30日の衆院選に向けて各党からマニフェストが相次いで発表される予定だ。昔から相場の格言として「政策に向かいなし」といわれており、政策に乗る銘柄が物色されることも予想される。

 いずれにしても、このところ、個人投資家を中心に物色意欲が盛り上がってきており、予想される揉み合いの期間は意外に短くなる公算もありそうだ。もっとも、何度も指摘しているが、日本株は米国株次第の面が強く、その米国の動向には注意する必要がある。

 その米国の株式市場では、このところハイテク株が主役になっている。実際、ハイテク株の比率が高いナスダック市場は昨日まで12連騰を記録している。 

 そこで、このところ日本でも半導体関連などのハイテク株が人気化しつつある。本日も、半導体関連の多くが上昇し、中でもアドバンテスト(6857、売買単位100株)が大幅に上昇した(24日終値は前日比79円高の1877円)。これは、4~6月期の受注高が1~3月期に比べて2倍になった模様と報じられたことが背景にあるが、いずれにしても、同社の業績は前3月期の1~3月期で底入れしたことは間違いないだろう。まだ損益分岐点の受注高(4半期ベースで約200億円)には達していないが、受注の回復で赤字幅が縮小(1~3月期340億円の赤字→4~6月期推定80億円の赤字)してきており、これは高評価できよう。同社は7月29日に4~6月期業績を正式に発表する予定で、そこで業績回復のトレンドが確認できれば、6月8日の高値(1910円)を一気に抜き去り、2000~3000円台で活躍することになりそうだ。