長女は、1990年に生まれています。20世紀末を、子ども時代に過ごしました。思春期において精神の不調があらわれてくるのは、元をたどると小学校3~4年からだという説もあります。小学校3~4年生はちょうど20世紀末です。長女は、21世紀はどんな世界になるか思ったこともあったでしょう。

さて、「ホタル」は、日本のロックバンド・スピッツの楽曲で、通算21作目のシングル。2000年4月26日にポリドールより発売。まさに世紀末に発売されました。

 

歌詞で気になったことを述べます。

 

<時を止めて 君の笑顔が
胸の砂地に 浸み込んでいくよ
甘い言葉 耳に溶かして
僕のすべてを汚してほしい
正しい物はこれじゃなくても
忘れたくない 鮮やかで短い幻

それは幻 >

 

曲名にもなっている蛍の寿命は成虫になってから5日から10日だそうです。
夜のうちに光で相手を見つけて交尾して、卵を産んだら死んでしまうあっけない生き物です。
そんな子孫を残す行為以外することのない蛍の成虫は、何も食べず、水だけを飲んで命を繋ぐそうです。
「君の笑顔」も「僕」の命を繋ぐ水であるかのように、「僕」の「胸の砂地」に「染み込んでいく」と表現されていたのでしたね。
子孫を残すために光り、死んでいく蛍の生き方は「鮮やかで短い幻」のような一生といえるかもしれません。。。

長女も蛍のような生き方であったかもしれません。子孫は残していないですが。。。