真言宗純聖寺高槻布教所 宥崔(ゆうさい)和尚のブログ

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この世界では、多様な価値観を持つ人々と出会えるため、急速に成長することができます。仏教に触れて学んだことや悟りの体験を、ご縁のある人たちと共有し、役に立てたいと思っています。

皆さん、こんにちは。今日は『老子』にある言葉、「天網恢恢疎にして漏らさず」 についてお話しします。この教えは、私たちが現代社会で正しく生きるための 重要な指針となります。

 

言葉の由来と意味

「天網恢恢疎にして漏らさず」は、『老子』第73章に記されています。 「天の網は広く粗いが、何も見逃さない」という意味で、宇宙や自然の法則は因果応報ですね。

現代における解釈

この教えを現代にどう適用するか、以下の三つの要点に絞って考えてみましょう。

  1. 因果応報:

    • 善行には良い結果が、悪行には悪い結果が伴います。私たちの行動は見えない 天の網に常に見られていることを意識して、正しい行動を心がけましょう。
  2. 正義の存在:

    • 不正や不公平が一時的に見逃されても、最終的には正義が貫かれると信じることが 大切です。天の網が正義を守っていると考えましょう。
  3. 謙虚さと慎重さ:

    • 自分の行動や言葉が他人に与える影響を常に考え、謙虚な姿勢で生きることが 求められます。天の網が私たちの行動を見ていると意識することが大切です。

日常生活への応用

この教えを日常生活にどう応用するか考えてみましょう。

  • 他人への思いやり: 他人の気持ちや立場を理解し、思いやりを持って接することが重要です。相手を 尊重する態度を持ちましょう。

  • 誠実な行動: 仕事やプライベートにおいても、常に誠実であることが大切です。偽りや欺瞞は最終的には 露見し、信頼を失う結果となります。

  • 自己反省: 定期的に自分の行動を振り返り、改善点を見つける習慣を持ちましょう。天の網にふさわしい 行動を確認することができます。

結び

「天網恢恢疎にして漏らさず」という言葉は、私たちが日々の生活でどのように生きるべきかを 教えてくれます。宇宙の法則や自然の摂理を信じ、謙虚で誠実な生き方を心がけることが大切です。 この教えを胸に、より良い社会を目指して共に歩んでいきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

YouTubeでは、シンプルに話をしました。是非ご視聴ください。