宮崎県で働いている医師・地域医療評論家のブログ

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 働き始めて21年目の勤務医です。
 日々の仕事を真摯に努める以外にも,世の中に情報発信をするべきではないかと思うようになりました。
 その他、最近は公立病院の経営の問題を初めとするマネジメントの勉強の記録も兼ねてブログを書いています。  
 

 県立日南病院の病床削減の問題を考える上で、

 入院患者が増え、病床稼働率があがる12月から2月のデータに興味があります。

 

 その時期のことを考慮し、50床削減しても、上記ピーク時の受け入れに問題が無いから削減をするのか。

 このあたりの議論を寡聞にして知りません。

 

 今年の冬に、日南・串間地区で、昨年までとは異なる(悪い意味で)状況にならないといいのですが。

 

 

 

 

 上記朝日新聞の記事で

「病床稼働率が劣る日南病院では病床を50床減らす」とあります。

 

 ・年間を通じての稼働率で算出し、上記50床削減としているのであれば、稼働率が上がるはずの冬において、満床により受け入れが困難になる事態は懸念されないのか?

 ・ポストアキュートの病床の不足が今後懸念される日南・串間地区で急性期病床とは言え、50床を削減することで地域医療にどの様な影響が出るか検討されているのか?

 

 こういった疑問がわきます。

 

 

 「地域経済循環」という言葉があるんですね。

 なんとなく意味はわかります。

 

 その地域で完結し得る医療を、無理の無い範囲で完結させれば、診療報酬は地域の病院に入り、

そしてその地域に住む職員へ給与が支払われる。

 その職員がその地域で生活することで、そのお金は地域で循環する。

 そういうことかと。

 

 病院が、その診療規模を縮小させるか、もしくは病院そのものが無くなっても、病人は減らないわけです。当たり前ですが。

 医療の需要は変わらないわけです。

 

 以前からこの領域には興味がありましたが、どのテキストを読めばいいのかよくわからずにいました。

 伊関教授の講演で?係数みたいなものをみたことがありましたが、それが最後になっていました。

 

 最近、院内でシェアした資料で宮崎産業経営大学に自治体病院の研究をされている方がいらっしゃることを知りました。

 

 早速、下記書籍を購入し、勉強しています。