「おーいのび太、野球やろうぜ」

草野球にしても、ストライクを投げる技術、フライを捕る技術、等、ある程度の技術が無いと成り立ちません。

同様に「バスケやろうぜ」「バレーやろうぜ」と突然言われても、部活動等での経験がないと多くの場合ゲームは成り立たないでしょう。

「アメフトやろうぜ」と誘われてもそもそものルールから勉強が必要です。


勿論、その専門性が上記のスポーツの魅力でもあるのですが。

実際に僕は多くのスポーツをする事も観る事も大好きです。


さて、では

「かけっこしよう」

と、言われたらどうでしょう?

好き嫌い、得意不得意はあるとしても、ほとんどの方が出来るのではないでしょうか?

短い距離は勿論ですが、スポーツテスト等では持久走も行いますし、ハンドボール投げ(ソフトボール投げ)、幅跳びや垂直跳び等も行います。

おそらくほとんどの方が成績は置いといて、「出来る」でしょう。


運動会、楽しいですよね?

リレーとか盛り上がりますよね?

応援も楽しいし、足が速い男子はモテたりしませんか?


陸上日本選手権は究極の運動会と思ってみてはいかがでしょう?


「走る」「跳ぶ」「投げる」

と言った、誰でも出来る運動を究極まで極めた人達が日本中から集まるのです。


「僕、めっちゃ速く走れます」

って人達が日本中から集まって、わーって走る。

信じられないくらい速く脚を回して、原付バイクくらいのスピードで生身の人間が走っちゃう。


「そこまで速く走れないけど、ずーっと走れます」

って人達は5,000mと言う距離をスピードを落とさず走り切れちゃう。

100mを16秒くらいで走ってみてください。

走れないことはないけどだいぶきついです。

おじさんの僕は200mついていけないです。

そのスピードで休憩なく、2倍?10倍?いや、50倍の距離を走りきっちゃうんです。


他にも

「自分の力だけで2m25cm(大人が手を伸ばして立つくらい?)飛び越えちゃいます」とか、

「このやり(2m以上あります)、80m位は投げれます」

とか、、、


誰でも出来る基礎的な運動もここまで極めれば驚きと感動が生まれます。

人はここまで能力を高めることが出来るのか?と。

まずは「すげー!!」と単純に驚いて見てほしい。


それから、少しずつ専門的な楽しみも出てくるでしょう。

野球でピッチャーの球の速さや、ホームランに魅了された後、戦術や技術にも興味を持ち、楽しみが深まるように。

陸上も「すげー」の裏のトレーニングや技術や戦略等にも興味が湧くのではないでしょうか?

そして続けて観てると選手達のドラマもその裏に感じる事ができます。


今年の日本選手権にはやり投げで世界陸上金メダルの北口榛花選手も出場しました。

世界で一番槍を遠くに投げる女性です。


それでも空席目立つ陸上日本選手権。

来年は是非、現地で究極の運動会を観てみたいと思います。


陸上日本選手権の面白さ、伝わりましたか?

、、、手応えは全くありません(笑)