TOEIC。
特に英語が好きというわけでもない人でも、就活やら院進やらでなにかと受けなければいけなくなる、アイツ。
一般的な企業に入るなら600点以上、英語力が重要視される外資系企業なら700点以上…みたいなめんどっちぃ基準もあったりして。
センターレベルの英語知識があれば600点は取れるとか言われるけど、いざ必要になったときにはそんな英語力はどこへやら。
かく言う自分も院進のためにTOEIC IPにノー勉でチャレンジしてみたところ、リスニングはほぼ聞き取れない、リーディングも全然頭に入って来ず。
気づいたら長文に半分以上手をつけないまま時間切れ。
さて、肝心のスコアは、、、
どじゃあ〜ん。
【460点】
センターレベルには遠く及ばない、なんとも残念なスコア。
もっとも、院進ではスコアシートが提出さえされればいいといった感じで、スコアがどれだけ低かろうがほぼ合否に影響しなかったのでさほど問題ではなかったのだが。
とはいえ就活ではある程度のスコアが必要。
先輩から暇なうちにTOEICはクリアしておけと言われ、卒論執筆のかたわら勉強を開始。
しかし自分は英語の勉強がそれほど好きではなく、1日に何時間も単語帳とにらめっこするなんてとてもじゃないけど無理。。。
そこでTOEICの効率的な勉強法を調べて、自分なりに少しアレンジしつつ長くても1日1時間は超えない水準でちまちまと勉強を進めた。
そして1ヶ月が経ち、今度はTOEIC L&Rを受験。
その結果、、、
【765点】
なんと300点以上アップしているではないか!
基本的にどこに出しても恥ずかしくない、"ああ、それなりに英語もできるのね"と認識されるくらいのスコアが簡単に取れてしまった。
このブログでは、自分と同じように"英語の勉強が嫌いだけどTOEICのスコアを効率的に上げたい"という人のために、自分が実際に参考にしたサイトや参考書を紹介しつつ、その勉強法について簡単にまとめておく。
注)
・この勉強法の目的はあくまで【TOEICのスコアを上げる】ためのものです。400〜500点台の人はほぼ確実にスコアが跳ね上がることが期待できますが、それは【英語力が跳ね上がったわけではありません】。たとえばTOFELやIELTSといった他の英語の試験を受けたとしても高得点が取れるとは限らないし、英語圏の人とバリバリ英会話ができるようになるわけでもありません。本当の意味で使える英語を身に付けたいのならちゃっちゃと留学してください。
・義務教育レベル(中学校まで)の英文法の知識と単語力があることを前提としています。現在完了形、、なんとなく覚えてるかな、、、くらいで結構です。
・効果には個人差があります。
・以下の勉強法はAtsueigoさんのブログを参考にしています。
より詳しく知りたい人は👇👇👇
①TOEIC専用の英単語を知る
一般的に書店に並んでいる英単語帳ではあまり出て来ないが、TOEICには頻出という英単語はたしかに存在する。
たとえば itinerary(旅程)、invoice(請求書)、identification(身分証明書)など。
TOEICはビジネス・仕事上でのやり取りを中心にしているので、日常会話を目的とした高校や大学の入試問題ではあまり扱われない単語が平然と出てくることが多いのだ。
論文が専門用語の知識がないと読めないのと同じように、TOEICも学校で習う単語の知識だけではなかなか理解できない。
TOEICの、TOEICによる、TOEICのための単語の知識を取り入れることはスコア上げには必要不可欠である。
そのために自分が使用した英単語帳が、これだ。
基本単語280語+専門単語630語と、英単語帳としてはとても軽い。
TOEIC L&Rのセクション分けと同じように7つの章に分けられているので、1日1章ずつ、合計4回転だけ取り組んだ。
待て待て、1章ということは1日90単語、、??
いったい何時間かかるんだよ!
そう思うかもしれないが、1日の勉強の中で英単語に当てた時間は30分強だ。
というのもTOEIC L&Rでは英単語を "聞いて or 見て" その意味が頭に浮かべば十分で、日本語 → 英単語の変換もスペルの暗記も必要ない。
1. 英単語を見る (1秒)
2. 意味とセットで2,3回復唱する (10秒)
3. 例文を1回音読する (5秒)
4. 赤フィルターで意味を隠して言えるか確認する (3秒)
5. もう1度だけ意味とセットで復唱する (3秒)
これなら1つの単語にかける時間は20秒程度。
既に知っている単語はサクッと飛ばせばいいので、90単語やっても30分かからないだろう。
もちろん、軽く触れただけなのですぐに忘れる。
だから1週間で1回転、1ヶ月かけて4回転する。
もっと言えば、新しい章をやる前に5分くらい、前の章つまり昨日覚えた単語を復習すれば合計で8回転することになる。
試験本番までに長く間をあけなければ、文章の内容理解に困らない程度の語彙力をキープすることは難しくないはずだ。
②TOEIC専用のテクニックを身に着ける
上級者なら誰もが言うことだが、TOEICは英語技能検定としてとてもクセが強い特殊競技だ。
例えるならば、大学受験生最大の難関と称されるセンター数学ⅡBといった感じか。というかもうセンターとは言わないのか。許せ
要するに、"単純に英語ができるか" 以上に "TOEICという種目にいかに順応できるか" がモノを言うのだ。
言ってしまえば、根本的な英語力なんざ上げなくてもテクニックでスコアはある程度のラインまで跳ね上がる。
そのためにぜひ活用すべきテクニック本が、これだ。
"11日間の訓練で最も効率よくスコアを上げる"ことを謳う、いわばゲームの攻略本だ。
この本をしっかり読んで、言われた通りにやればスコアは驚くほど上がる。
1セクションをやりこんでも30分もかからないので、これと①の英単語で1日1時間勉強のスケジュールが立つというわけだ。
③模試を解く
これだけは残念ながら1時間では消化できないが、1ヶ月の勉強を終えたら1,2回でいいので模試はぜひやっておくべきだ。
①②で紹介した本にも付録としてついているし、TOEIC公式も模試2回分ずつをまとめた本を出版している。
まず、1ヶ月前とは全く手応えが違うことに驚くだろう。
リスニングは何を言っているか大体わかるし、リーディングもギリギリ最後までたどり着けるかどうかくらいになっているのではないかと思う。
模試を解くに当たっては、
リスニング:3章・4章で『音声を聞く』『問題文と選択肢を読む』『解答を決める』『マークシートを塗る』の4つの行為をどのような流れでやるか
リーディング:5章をいかに素早く終わらせるか、6章でいかに手を抜くか、7章をいかに時間内に読み切るか
に重点を置いて取り組んでほしい。
特にリーディングは時間配分がスコア上げの鍵を握っている。
もっと言えば、7章を解き切ることが何よりも大切。
時間をかけられずに7章を全部読みきれなくなるくらいなら、6章を捨てた方がいい。
目先の問題に正解することに囚われると、あまりいい結果は、望めない。
ってイチロー気取りの会社の先輩も言ってた。
〜以上、自分なりのTOEICの効率的なスコア上げ勉強法でした。
個人差はあれど、英語が嫌い、苦手という自分のような学生は基本的にこれでそこそこのスコアを取ることができるようになると思う。
繰り返し言うが、あくまでTOEICという特殊競技を攻略するための方法であり、根本的な英語力を上げるものではないのでその点は悪しからず。
こんな裏ワザで簡単に攻略できてしまうような試験が日本の英語評価の基準とされていることには疑問を感じずにはいられないが、受ける側としてはありがたいことなので何も言うまい。
本当の英語力を試したいという人は、TOEFLの方を受験してみるといいのではないかと思う。
無論、そんな人は自分が言うまでもなく正攻法でTOEICでも高スコアを叩き出しているのだろうが。。。
それでは、またこんど!