SABATON「CAROLUS REX」 | pseudology

SABATON「CAROLUS REX」

こんにちは。yas-noです。lml

SABATON「CAROLUS REX」(2012)

sabaton-carolusスウェーデンのパワーメタル12年6th。ACCEPT+MANOWARというコンセプトをキープしたままクオリティを底上げし、前作で完璧な形で結実した彼らのスタイルですが、本作ではちょっとやり過ぎてしまった感が・・・。クオリティ自体は確かに上がっているんですが、クワイアやオーケストレーションのアレンジに凝り過ぎた結果、熱い勢いがスポイルされてしまった印象で、BLIND GUARDIANやMANOWARが辿ってしまった道をトレースしているような感じです。彼らの場合はそこまで酷くは無いし、次作で無事復活しているので問題無いですが。

豪勢なクワイアとオーケストレーションに彩られた雄々しい疾走チューン"THE LION FROM THE NORTH"、哀愁のフックを持ったGtリフが格好良いアップテンポ"1648"、抑制の効いたヴァースから徐々に盛り上げていく哀愁アップテンポ"POLTAVA"といった、速めの曲は今まで通りの素晴らしい出来なんですが、ミドルの曲は、重厚で威風堂々とした雰囲気は醸し出すものの、なんかヌルいんですよね。個人的には、過去作中最も満足度が低い一枚です。