昨日のブログの続きです。
めでたい第10回!! 集計、終わりました! どん!
※<>内のコメントは、句会で出た意見、迷子(書いてるわたくしです)の感想などです。>
【3点句】
猫の恋甘い言葉と暗い道 アイロン台
迷子特選◎、南風並み選
<「気をつけよう」という標語のようでいて、実は推奨している・・・甘くて不安で迷子特選。猫の発情期「猫の恋」は春の季語>
消えぬ毒身に蓄へて春の海 迷子
縞々特選◎、こたつね子並選
<放射能のニュースを見て作ったけれど、精神的な毒として選んでもらいました>
藤娘袖を返した稚児の笑み 縞々
角っ子特選◎、南風並選
<日舞の『藤娘』の演目を踊る子供。縞々さんの実体験からの句だそうです>
木々たちが頭ぺこぺこ春嵐 南風
こたつね子特選◎、縞々並選
<「景(けい)が浮かぶ」(景色がイメージしやすい)という感想で評価されました。シンプルな表現の強さでしょうか>
花吹雪さいんこさいんたんじぇんと 角っ子
南風特選◎、アイロン台並選
<何故カタカナでなく、ひらがなにしたか・・・それは三角関数をよく理解していないから・・・という点で選ばれました。一方「sin・cos・tan」とアルファベットにしてもよいのでは、という意見も>
【2点句】
まねき猫若鮎前にすまし顔 こたつね子
縞々、アイロン台並選
<歳時記で目についた「若鮎」と当日のお題「まねき猫」を組み合わせたのだけれど、
初参加、初の句づくりでそこに「すまし顔」をもってきたのはなかなか>
ゆですぎた一人暮しのホウレンソウ こたつね子
角っ子、迷子並選
<これも初参加こたつね子さん。身近にいる新入学生と自分の体験を組み合わせて、とのこと>
春の夢捨て猫みたいに抱き合った 迷子
アイロン台特選◎
<季語が「月」とか「海」とかだと景が浮かびやすいけれど、なんだか「夢」を選んでしまいました。過去の体験か、単なる願望か・・・あいまいな春の夢です>
【1点句】
冴返るコンビニ袋と予備校生 アイロン台
角っ子並選
<この句会、ルールはないのですが、この場合「と」が不要だったか・・・と一同の意見>
春日和バンザイしてる招き猫 迷子
こたつね子並選
<なんだか「招き猫」って幸福のイメージじゃないね、という話になりました>
招き猫割れて十年目の春だ 縞々
迷子並選
<迷子は「店をたたんで十年目か・・・」という感慨を読んだ句と思ってとりました。
作者は、「たまたま招き猫が割れた知り合いの店」を読んだとのこと。
解釈は自由です。不思議とこの句には「春」が似合います>
【無点句】
麗らかにあたため忘れるおでん鍋 アイロン台
<「麗らかや」とか「春麗」とかがいい、と迷子。
温かいから鍋をあたため忘れた、という理由の説明になると惜しい>
八重桜八重の桜を録画する 角っ子
<NHKドラマ『八重の桜』を録画してるところだそうです>
花曇お前も呑めよ招き猫 角っ子
<カウンターで一人招き猫と呑む客(もしくは店主)>
おぼろ月ぼんやり映る自分顔 南風
<「自分の顔」は6文字。「自分顔」は5文字。少し窮屈に感じられたかもしれません>
何くそと寒さにめげずつくしたち 南風
<寒の戻りとつくしの組み合わせはよかったので、「何くそ」か「めげず」かどちらかを省略してもよかったかもしれません>
春祭りビッグイシューがベストセラー こたつね子
<だってきょういちばん心が動いたことだったので、どうしても句にせずにはいられなかった・・・という心境。わかりやすい句、うまい句を目指すより、この姿勢が大事です>
干からびは夏日に巣立つ産土雛 縞々
<「産土雛」(うぶすなびな)はやや造語? 実際に当日、巣から落ちた雛を見て、哀しんで、ちょっと距離が近くなりすぎた句かもしれません。でもこれも心が動いたことの表現、大事です>
原則、「選句」は「出句」(提出)した人のみ投票できます。
ドキドキしながらも自分の俳句を出した人の特権ですね。
しかし今回、ハイク王句会のメンバー増強を目的に、
僕(迷子)のブログで感想募集したら、いろんな人から頂きました。
今回参加できなかったメンバーからも集まりました。
ありがとうございます!!
(つづきます→http://ameblo.jp/tsutaeya/entry-11518088234.html)