袋帯 | 対馬シーロード

対馬シーロード

国境の島:長崎県対馬市から発信。
朝鮮通信史絵巻の人形300体を制作中。
















     

 

随分前に柳川の古着屋さんで着物を見ているときのことです。

 

豪華な柄の古着を手にした私はなぜか

 

その着物が悲しくて購入しませんでした。

 

「きっと富豪の娘さんが着てあったのでしょうね。

そう思うとなんだか悲しい着物に感じます。」

と言いました。

 

 

すると店員さんが

 

「私はお金持ちの家に生まれた娘さんが

着ていたものだと、羨ましく思います」

 

そんな考え方もあるものだと、

世間の狭い自分を恥ずかしく思ったりしたものです。

 

大正時代から昭和の初期に織られた袋帯です。

 

手織りですからその良さは手に取ると解ります。

 

 

写真の帯は今の着物に、締めてもとても素敵です。