対馬市佐賀のいのこ | 対馬シーロード

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国境の島:長崎県対馬市から発信。
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12月1日、夕べは「いのこ」でした。

今年は希望の家にだけに「いのこ」で回るそうです。

対馬市佐賀は対馬でも厳原、比田勝に継ぐ町でした。

でも漁業で栄えた町なので今は活気がありません。

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2チームに分かれて町内を回ります。

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その家の前で挨拶を済ませ いのこの歌を全員で歌います。

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「祝いましょ音譜」ではじまります。

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歌が終ると家主が、昔は餅やお菓子などの差し入を

しましたが最近は寸志をします。



峰町佐賀のいのこの歌

リーダー 「祝いましょう」

みんなで 「祝いましょう」

音譜ここのお家に やーはえ それ やっとこせー よ-いやなー

ここのお庭に 井戸堀りすえて よーほーい とーな

えんえ が はれまいと さー どっこい よーほーいとーなー


音譜水もわくわく やーはえ それ やっとこせー よーいやなー

水もわくわく 金もわく よーほーい とーなー

えんえ が はれまいと さー どっこい よーほーいとーなー

音譜ここのあるじは やーはえ それ やっとこせーよーいやなー

ここのあるじは 金持ちで ごーざーる とーなー

えんえ が はれまいと さー どっこい よーほーいとーなー






峰町木坂のいのこの歌

祝いましょ 祝いましょ
ここのお家に井戸堀り過ぎて水は湧かずに
金が湧いたゲナバナ ナカズナーエ。


祝いましょ 祝いましょ
 年の初めに船造り、それに乗り込み神様は
大黒様が舵取りて、船霊様が帆の前で
お戒様が水先で思う宝を積み込んで
思う港に走り込みます、ゲナバナ ナカズナーエ。


祝いましょ 祝いましょ
さいぎょうさんが さいぎょうが
新しい橋を渡る時 新橋から落ち込んでカニから
背骨を挟まれて ああいたよ たたよ カネドロヨ
何をつけたらようなろか
山の奥のハマグリと海のそこの松茸と
夏振る雪に寒なすび
これの黒焼きをつけたら
だんだんようなったゲナバナ ナカズナーエ。


祝いましょ 祝いましょ
一番亥の子という夜さりゃ 新米ごめを炊き込んで
いとこ親類呼びおうて飲んだり 食うたり
するが一番たのしいゲナバナ ナカズナーエ。


祝いましょ 祝いましょ
大国様のオノがオノが 1に俵を踏んまえて 
2でにっこり笑ろうて 3で作を作って
4で世の中寄りようて 5つ出雲でゴットコセ
6つ無病ちょこさいな 7つ難ごとないように
8つ屋敷を打ち広め 9つここに家を建て
10でとうとうお修ったゲナバナ ナカズナーエ。


木坂の村はこの歌を知る人が高齢で私もこれを書き記すのに
どこか間違いがあるかも知れません。
耳が遠く、何度も繰り返す会話です。

木坂の歌は対馬シーロード2016,12,3日よりコピーです。