人は宇宙の小さな星に生まれ
大きな宇宙に帰る。
本日友の告別式に行きました。

最期まで前向きで
最期まで対馬を愛し
最期まで周りの人を愛していました。
祭壇の写真は笑ってる
私も思わず笑って返す
それでも涙はつたって落ちる。

体調が悪くて検査したときは手遅れ
それでも限りある命を生き抜いた
対馬の自然と生き物を後輩に伝えつつ。
それを支えた喪主の奥様の
本日の挨拶には感動でした。
「今年は例年より花が早くに開花して
時間がない主人にその美しさを見せてくれるようでした。
部屋から見える燃えるような対馬の山の色
今日も山が笑ってるよ
本当だ、笑っているね
そんな夫婦の会話もよくしました。
残された時間を大切に過ごしました。
対馬をこよなく愛し対馬大好き人間でした。」
それは妻として
声を詰まらせることなく
生前のお礼を述べられるのですが、
暗記でもなく、読み上げられるでもなく
心の内から出てくる言葉。
物静かで女らしい声音の響き。
前列にいた私は彼女のほほに涙がたくさん
こぼれ落ちるのを見ていました。
本日のお悔やみ電報に「長崎県知事、中村法道」とあり
友の今までの対馬における活動や研究の
感謝の言葉がありました。
知事が人材の育成を目ざされるのが分かりました。
本日旅たつ友に一番のはなむけでした。
有難うございました。