春の日暮れ

本土より遠き島にも陽は落ちて。

沈む夕陽が昼と夜の区分けを始める
空はまだ青 照山は赤 山影は黒
春とはいえ3月の山はまだ冬の山

昼と夜の境目に鳥の飛んできて
カラスにトンビが夕陽に映える

鳥の沈黙、首だけを振り回す
カラスかかさん。トンビととさん。
カラスとトンビは夫婦と思った頃があった。

からすカア~とも とんびピイ~ヒヨロロ~とも鳴かず
ただ ただ 首を振るのみ
対馬名物トンビにカラスと歌もあった
今はそんなにたくさんのトンビやカラスを見ない
夕焼けの中をカラスが山に帰る光景は
子供の時見たのと今も変わらない