対州馬手帖より








和紙で馬を作るのに、馬の写真、置物、実物をどれだけ見たでしょう。
それでも一年間作っても馬が形にならず、あきらめかけていました。
ある時対州馬と目線があったのです。
私を見ながら歩き、、そして振り向きながらも私を見るのです。
馬の目をよく見たことがありますか。
優しいまなざし、清らかな瞳、今にもこぼれそうな大きな目。。。。
そんな瞬間私の小さな目から感動の涙が出ました。(笑。)
今やっと和紙で馬が創れています。
そして馬を創るときにあの時の、乙女のように恥じらった気持ちを
何度も 何度も 思出しながら。。。創っています。
