恋のキューピット? | 対馬シーロード

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国境の島:長崎県対馬市から発信。
朝鮮通信史絵巻の人形300体を制作中。
















     



晴れ晴れ晴れ


対馬の黄金鬼百合

80歳になったら遊ぼうね。

と約束している、私がお姉さんと呼ぶ友達がいます。

そのお姉さんが、タブレットを抱えて

「もう私は、恋しくて、会いたくて恋に落ちてしもうたね。

あなたなら、どうかしてくれると思って来たんだがね」


「どうされたのですか?人の恋を私がどうするのですか?」

あれ私が恋のキューピット。

「見てよ。もうたまらんのよ」

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タブレットを開けられました。

(どんな人。まあ写真まで私に見せる気?)と思ったら

              黄金鬼百合。

対馬にのみ自生しますが、イノシシの被害で絶滅の状態です。

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現物ユリを見せられ、タブレットを開けて説明されますが興奮気味。

「順風さんは知り合いが上の方に多いから、むかご がほしいのよ。」

それから私に説明されます。

黄金鬼百合は二種類あります。

上対馬泉産―花粉の先が紫 (いずみさん)

上県女連産―花粉の先が赤 (うなつらさん)

(私が花粉を嫌うので、気配りされてユリは花粉をのけてあります。)

このユリは上県女連産です。

「お姉さんの恋の相手は、黄金鬼百合ですか!?ハートブレイク

大げさ。相手がユリの花とは!!

誰に恋されたのか、、、少しは興味があったのに 

知り会いにどうにか手配が出来ました。

お姉さんは花好き、その中でもユリが大好きです。

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ユリは球根からも繁殖しますが、茎の黒の粒が むかご と呼ばれ

これが土に落ちて芽が出ます。



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私が住んでいる中対馬ではこのユリが多いです。

私がユリの花粉を嫌うのは、この花をたくさんつんで持ち帰りましたら、

母からひどく叱られました。

子供心に母が喜ぶと思ったのに、かえって叱られたのが悲しかった。

母の手製の花柄の新しい服に花粉がたくさんついて、台無しでした。

ユリの花粉は着物に着いたら落ちません。

お姉さんはゆり大好きだけど、私は苦い思い出の花です。