対馬麻の野良着
まぼろしの布と言われる対馬麻です。
20年前より本土の古物商が対馬麻を買いあさりました。
島の人は着古したこの着物を、なんのためらいもなく手放したのです。

着古した麻の着物、男物です。

仕事に着古したには,生地がしっかりしています。

対馬の女性が、手織りしたものです。
女は織物ができることも、賢い女性の条件でした。

電気もない時代に、暗い小屋のすみで 何を思い、何を楽しみに、
布を織ったのでしょうか。


古着には興味はないのですが、創作人形の衣装にどうしても
古着が必要です、その関係で古物商の許可を取り、収集しています。
4年前に東京の方から対馬麻の問い合わせがありました。
その方はわざわざ対馬に麻を訪ねてこられましたが、対馬麻を見ることが
できませんでした。当時私は対馬麻に興味がありませんでした。
その時東京から来られた方が、一枚のコピー紙を私に見せられました。
昭和25年に東京から対馬に来て「対馬で感じたこと」が書いてありました
それを読んで感動したのです。(すぐ感動する順風)
その内容は後日の対馬麻に書きます。