12歳の時 | 対馬シーロード

対馬シーロード

国境の島:長崎県対馬市から発信。
朝鮮通信史絵巻の人形300体を制作中。
















     




あのころの風景

55年前私はこの海辺を左手に見ながら、隣の中学校に通学しました。

歩いて一時間、そのころ3段ギヤー付きの自転車を父が与えてくれました

[海に落ちるなよ」と注意するほど細い道でした。

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風を切ってペタルを踏めば、どこからか音楽が聞こえてきそうな気分になる。

風が少し強くなれは、波が音を立て始め音楽が聞こえてきそうな気分になる。

そんな夢多き、想像大好き、勉強も大好き、音楽は好きだったけど音痴。

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対馬の群青の青い海、透き通る青い空、燃える緑の山。

音痴が鼻歌を歌い、紺色の折りスカートが風でまくり上がっても、

恥ずかしくもない12歳。


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道沿いであう男の人が,「おお~。風がつよいの~。」と

めくれるスカートを見て笑うけれど、「おはようございま~す。」

恥ずかしい様子も出さず手をあげる。

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すれ違った後に自転車を止めて、まくれたスカートをなおす。

その時は、私の顔は恥ずかしくて少し赤い。

おばちゃんが、「どうしたとね」と自転車を止めた私に心配そうに聞く。

「ちょっと、海を見ただけ。」

「ちょっと、山を見ただけ。」

「ちょっと、空を見ただけ。」

海と山と空の色を見て涙が出そう。自然の神秘色に感動して。

そんな12歳。。自分が年を取ることを、想像したこともなかった。

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先日のシャクヤク。花弁を広げるとなるほど、さすがシャクヤク。


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左下の白い花が、先日のシャクヤクです。