対馬弁
対馬は北と南に島が長いです。
北の方を上(かみ)、南の方を下(しも)、中央を中(なか)と言います。
対馬の人は下にある厳原の事を 城下 とも言います。
対馬の方言も、厳原の事を城下と言うことも、最近の人はほとんど
使わなくなりました。

近年対馬市の教育委員会も、方言を残す方向で本などの
出版をはじめました。

対馬新聞にも最近方言を新連載ではじめました。

先日知り合いが
「おんどんが、仕事で福岡にいったときね。こげーいうたちゃ。
なあーてくるけ、これをきびっといてくれんね。と言うたけれど意味が
通じんかったとよ。」
(私が仕事で福岡に行ったとき、こんなに言うたとよ。
回ってくるのでこれを結んでおいてください。
でも相手に伝わらなかった。)
ロープをくくることを きくる くくる しばる きびる。
対馬でも私に通じない方言はたくさんあります。
方言は子供の時からの言葉です。
私の母親は標準語で話す人でしたから、遊んできたことを話した時
言葉使いが良くないと注意されました。
この前のブログにも書きましたが中学校は乙宮中学校でした。
よその村の中学校に行くわけです。
入学した時知らない同級生が多く、今でも印象に残る話があります。
クラス分けの後で席に着いた時です。私の席の後ろに体格のいい男子が
急に立ち上がり私の頭の上で怒鳴るように言いました。
①「キサマーなんすっか、、、ちちくらっそう」
私は思わず前かがみになり、乳をなぐると思いましたので胸を両腕で
かばいましたました。そしたら席の前の方の男子が
②「オー。ちくらせ
言ったのです。
私のことでないとわかったので顔をあげると後ろの席の男子が
③「どげーも ねーけー。おなごはしわかんけー。」と言いました。
後でわかったのですが対馬でも漁師の多い地区は言葉が粗々しいです。
①きさま何をするのか、なぐるぞう。
②オー。なぐれ、太ももでも尻でもいいぞ。
③心配しなくていいよ。女をたたいたりはしないよ。