ケヤキと水仙 | 対馬シーロード

対馬シーロード

国境の島:長崎県対馬市から発信。
朝鮮通信史絵巻の人形300体を制作中。
















     

晴れ


       冬の風景

今年の対馬の冬はわりと暖かいです。


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葉を落として春を待つケヤキ。

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私の頭の上で枝を広げて、私を抱くように空にいる ケヤキの木。

下からは良く見えないけれど、小枝は春に芽を出す準備を始めているはず。

私は馬鹿丸出しのように、口をポカンと開けて真上を見ている。


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思わずよろけた足元に、春のように緑のはっぱさんが生息する。

開けた口を思わず、一文字に結んで細い目をなお細くして水仙を見る。

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狭いところでも咲こうとする水仙。

花の命は短いなんて人間は言うけれど、そんなことはない。

水仙は次の草花に 人間が春だと感じるまで咲く。


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この水仙は年越ししても まだ咲いてる。

私からもぎ取られて、花瓶に入れられても それからもまだ咲く。


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ほら。けなげに咲く。凛と咲く。悠々と咲く。

日によっては私を誉めたり、くさしたり、そっぽ向いたり。

それでも白い花びらの中の 黄色い丸い。そうだ湖にたとえよう。

その湖にも似た花弁は、いつも、どこからでも、私を見ている。


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近所に咲いていた 水仙。