朝鮮通信使人形の制作のきっかけ | 対馬シーロード

対馬シーロード

国境の島:長崎県対馬市から発信。
朝鮮通信史絵巻の人形300体を制作中。
















     



平和の考え方


「朝鮮通信使の人形を制作するに当たり、両国の政治や思想については語りません」



両国の平和に命を懸けた人々の行列の様子が絵巻に残されています。

朝鮮海峡、対馬海峡、玄海、を越え、門司より瀬戸内海に入り、

大阪 京都 東京 まで300人~500人の朝鮮通信使が

対馬藩と共に行列したのです。


260年間余り続いた大陸と日本の平和の記録です。

世界史でも類のない平和の外交の記録です。



朝鮮王朝と徳川幕府の間で苦難の多かった対馬藩。

行列行事に1年間の国家予算を投入したという両国。

大陸文化に接したいため、道中の藩の歓迎ぶり。

映像のない時代、500人余る行列を記録画に残した画家の感性。


私の中で、感動が膨らみ、いつしか私は宙に浮き

その思いが気球のように空を舞うのです。



目下にシーロードが見え、通信使行列が朝鮮半島より船出するところです。

笛や太鼓や馬のひずめ、人々の笑う声が聞こえます。

その感動があふれる思いとなり、私の創作の原動力となります。

私は両国の政治や思想については語りません。


しかし当時の両国の人々が平和へ命を懸けた証の絵巻を、人形で再現して

子供達へ残したいのです。




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