子供の体に異変あり - 広がるロコモティブシンドローム予備軍(NHK クローズアップ現代) | Takaのブログ

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日常生活や”対馬浪漫海廊”活動の中で、思った事を
気の向くままに書いています。

お疲れ様です。(^。^)y-.。o○


当選者の発表は、もうしばらくお待ち下さい。


先程、NHKの”クローズアップ現代” で、


子供の体に異変あり

~広がる”ロコモティブシンドローム”予備軍~


というのをやっていました。




ロコモティブシンドロームって何?


ロコモティブシンドローム=運動器症候群


運動器の衰え・障害(加齢や生活習慣が原因と言われている)によって、要介護になるリスクが高まる状態の事


参照:ウイキペディア ”ロコモティブシンドローム”


番組によると、


しゃがめない   小学生 35%  中学生 36%

前屈ができない  小学生 20%  中学生 18%


原因として、

①ゲーム機・スマホの普及

②事件・事故の影響で外で遊ぶ機会の減少


⇒身体を動かさなくなった事が柔軟性や筋力の低下


と考えられてきましたが、最新の研究では、運動を良くする子供の中にも、”しゃがめない””前屈ができない”子供がいる事が指摘されてきています


埼玉県での調査


しゃがめない       14%

手首が反り返らない  25%

運動器が充分に機能していない子供  52.8%


埼玉の林 承弘(整形外科医)先生が、


中学生の男の子が跳び箱を飛んでいた時にバランスを崩して、両手首を同時骨折した事例を紹介されていました。

通常なら、よける動作が伴うので、両方の手首が骨折する事は考え難い。



”子供の体に微妙な変化が起こってきている”

”体のバランスが悪い子供が多くなっている”


のではないかと指摘されていました。


宮崎大学の帖佐悦男(整形外科)先生が、

宮崎の小・中学生8,000人規模で調査したところ、23%が運動器に問題があると判明したと報告されていました。また、


前屈ができない子供を調べたところ、

骨盤がほとんど曲がっていない


しゃがめない子供を調べたところ、

足首の運動器が硬く、充分に曲がり切れていない為に、重心の移動が出来ずに倒れてしまう


事が判ったとの報告がされていました。


本来、子供は、軟骨部分が多く、筋肉がやわらかいので、大人より柔軟にできていますが、最近、関節部分の筋肉が大人と同様に硬くなる”運動器の機能不全”が増加してきていて、ロコモティブシンドロームになるリスクが高まってきているとの事です。


現在の子供が30~40代になった時に、もっと色々な障害が発生する可能性が大きい


子供の頃からのロコモ予防が大切


と話されていました。


子供の運動機能不全が発生している原因として、


通常生活の中での子供の動きのバリエーション(多様性)が減っている


事が影響していると考えられているようです。


確かに、自分が子供の頃は、



*春は川で、”しらうお”を獲ったり

*夏は海で泳いだり、潜ったり、魚を釣ったり

*秋は、山に遊びに行き、木の実を食べたり

*冬は、野球やサッカー、バスケットをしたり

*缶けり、かくれんぼ、ビー玉遊び、メンコ遊び

*凧揚げ、コマ回し、石けり、縄跳び



遊びの中で、色々な筋肉をバランスよく鍛えていたんだろうな。


それに比べると、


平成25年度 1週間の総運動時間

(文部科学省調査より)



参照:平成25年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果・特徴


 

1週間の総運動時間の分布は、平成20212224年度調査と同様、明確な二極化がみられた。

②特に、女子の1週間の総運動時間が60分未満の生徒は、29.9%であった。

③1週間の総運動時間が60分未満の生徒のうち、男子の78.6%、女子の80.2%の運動時間が0であった。



よく運動をする子供の中にも運動機能不全を発症する事例が少なくないとの事。


⇒特定のスポーツだけだと、限定された筋肉しか鍛えられない


⇒身体全体としてのバランスの良い筋肉形成がされていない


⇒運動機能不全を発症


これらの研究成果を踏まえて、文部科学省は、


学校保険安全法(学校検診)に”運動器の状態に注意する”内容を盛り込む予定だそうです。


島根大学 内尾祐司(整形外科)先生は、島根で実施している運動器検診において、検診前に運動機能に関するチェックシートを配布し、親に子供の運動器に関する簡単なチェックをして貰う事で、検診実施前に子供の運動器の状態を把握して、検診の効率をあげているとの報告が出ていました。


チェックシートの事前配布で、親が子供の状態を把握する機会にもなりますし、良い取り組みだと思います。



最後に、今まで、子供の事を書いてきましたが、ロコモティブシンドロームは、高齢者こそチェックが必要ですので、学会が出している自己チェック内容を以下に示します。

参考にして下さい。


日本整形外科学会が定めるロコモ自己チェック


①家の中で、つまずいたり、滑ったりする

②階段を上がるのに手すりが必要

③15分くらい続けて歩けない

④横断歩道を青信号で渡り切れない

⑤片足立ちで靴下が履けない

⑥約2キログラムの買い物をして持ち帰るのが困難

⑦布団の上げ下ろしなど家の重い仕事が困難


一つでも当てはまればロコモの危険性あり



○ロコモ予防の為の運動・食事


ロコトレ体操

ロコモを調べて予防しよう

ロコモティブシンドロームを予防しよう

ロコモ対策

食生活でロコモ対策



家庭の中で、家族同士が、体のチェックをしあう事で、皆が健康な生活を送れるように心がけて下さい。