〈万歳浮世絵派五姿〉の内 葛飾北斎
○顔は『葛飾北斎伝』(飯島虚心著)にある「北斎翁之肖像」を参考にし、手は娘の葛飾応為が描いた「夜桜美人図」の中の筆のにぎり方から北斎のにぎり方も同じと考えました。
○着物の模様は日新除魔の獅子を図案化して私流の摺りで表現しました。又、襦袢の襟は最晩年に使用した印章”百”を模様化しました。
○肩に乗る猫は「北斎漫画 十四篇」にある鼠を喰わえた猫です。
○背景は代表作の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の波の部分を図案化して、”冬”のイメージから胡粉や雲母摺りで表現しました。
○全体の色調はベロアイではありませんが藍を多用しました。
尚、外題にある”万歳”は「いつまでも栄える」の意味で、江戸浮世絵版画を敬慕憧憬する私の気持ちからです。
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