弦屋光溪自像美術館 -4ページ目

〈万歳浮世絵派五姿〉の内 葛飾北斎

新作・多色摺木版画「〈万歳浮世絵派五姿〉の内 葛飾北斎」

○顔は『葛飾北斎伝』(飯島虚心著)にある「北斎翁之肖像」を参考にし、手は娘の葛飾応為が描いた「夜桜美人図」の中の筆のにぎり方から北斎のにぎり方も同じと考えました。
○着物の模様は日新除魔の獅子を図案化して私流の摺りで表現しました。又、襦袢の襟は最晩年に使用した印章”百”を模様化しました。
○肩に乗る猫は「北斎漫画 十四篇」にある鼠を喰わえた猫です。
○背景は代表作の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の波の部分を図案化して、”冬”のイメージから胡粉や雲母摺りで表現しました。
○全体の色調はベロアイではありませんが藍を多用しました。
尚、外題にある”万歳”は「いつまでも栄える」の意味で、江戸浮世絵版画を敬慕憧憬する私の気持ちからです。

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2017年9月 墨 七十一老筆 「七手ノ顔」

2017年9月 「七手ノ顔」 墨
2017年9月 「七手ノ顔」 墨

現在、全5作のシリーズになる予定の新作木版画制作に取り組んでおります。
制作に集中するため、自画像を描くのを、ひとまず休もうかと思います。
長い間お付き合い頂きありがとうございました。
新作が完成しましたら、こちらでも発表致しますので、よろしくお願い申し上げます。

弦屋光溪

2017年8月 墨 七十一老筆 「八手ノ顔」

2017年8月 「八手ノ顔」 墨
2017年8月 「八手ノ顔」 墨